今日は倉庫で在庫整理。こういう仕事をしていると、どうしても単位量以下のストック(バラ在庫)が溜まってきます。わたしどもでは基本的に入荷した全量を販売することはなく、万一何らかの理由で交換が必要となる場合を想定したり、修理用のストックとしても最低限残していないと何かがあった時に心配です。
そんなこともあって気がつくと下の写真の何十倍ものストックが積み上がる結果になります。まずMT管の整理から始めたのですが、当然のことながらいつでも調達が可能な現行球はのストックする必要が無い訳ですから、自ずとヴィンテージ球か非定番球が中心となります。
整理しながら改めて見ていくと、知らない間に減って残り少なくなっている管種もあれば、無いと思っていた銘柄が案外残っているものもあることに気づきます。
なかには20年以上保管してきた銘柄もありますので、今後は少しづつこれらストックを活用して組立代行のお客さんにスペシャルバージョンのお奨めしたり、オーバーホールでお預かりした製品のアップグレードに使わせていただくのもいいかなと思っています。
これは最近預かったSV-722 / type M7。特に不具合なく特性的な劣化もみられないのですが、お客さんからあと10年, 15年最高の状態で使いたいので何か良い真空管があれば紹介して欲しいとリクエスト頂いていたところです。今日整理した分だけでもMullard CV4004, Telefunken ECC83, 松下12AX7, GE 5751…等 何種類ものパターンが想定できます。
真空管アンプの大きな愉しみの一つが真空管を替えて自分好みの音にどんどん近づけられること。単に眠らせておくのではなくて、これらストックをもっと活用していく必要があるな、と強く感じた今日でした。