台風直撃の報道によって週末から来週前半までに予定されていた試聴等のスケジュールの大半が延期あるいはキャンセルになるなかで逆に前倒しになる案件もあってバタバタ。
週末納品の予定が台風前に急遽納めることになったり、集荷が中止となる前に配送に載せなくては、というものも結構あります。
このブログでよく載る感じの写真ですが、作業台の前に何か書いてあるボードが貼られているのが見えます。これは組立代行品や修理品、また買取依頼品の査定などの機種名, 顧客名, 期限が書いてあって、案件が発生するとスタッフがバンバン貼っていく仕組みになっています。その数、現在25強。誰かが言った”8月は暇”なんてぜんぜん嘘…と思わず心の中で呟きたくなります(笑)。
これは横浜のスタジオでモニターアンプとして使っていただいているSV-8800SE。毎日10時間つけっぱなしで3年程経ったのでオーバーホールです。Svetlana / Winged C 6550はアイドリング電流も安定していて全く問題ありません。内部の一部劣化(定数ドリフト)した抵抗, コンデンサーを交換してエージングしているところです。スタジオは日々の仕事でモニターアンプが変わってしまうと音作りも当然軸を失うので特急での対応となりました。
今週はJB-320LM IIが2台。この写真はWestern Electric 300Bでエージングしているところです。
こちらはPrime 300B ver.4仕様。JB-320LMは90%以上300B仕様で出荷されますが、2A3使用時の音も良いので、お持ちの方はぜひ2A3の音も聴いてやっていただきたいと思います。RCA 2A3が何ペアが入ったのでJB-320LMユーザーさんで必要な方がいらっしゃったら連絡下さい。
これはSV-S1616D / 300Bで今月出品した認定中古です。”後変”でArizona仕様にバージョンアップ。測定上はほとんど変化ありませんが、音質的には密度感が増し相当の効果があります。もしお手持ちの組立代行品で標準コンデンサー仕様をArizona仕様にアップグレードしたい方はご連絡下さい。アンプの健康診断を兼ねてバッチリ仕上げます。
これはオマケの写真です。以前にもブログに載せたことがあったでしょうか。右のアンプですが、これは海外専売のSV-P1616D / 橋本バージョンです。以前納めた
45シングルが好評だったということで、このような派生モデルが増えていくのは嬉しいもの。
トランスが変わるということはアンプ全体のバランスも取り直しとなるので精査が必要です。もともとのSV-P1616Dの出力トランスにはK-NFB巻線が用意されているのに対し橋本はNF巻線がありませんし、出力トランスの載せ替えは車でいえばエンジン交換みたいなものですから、出力段については基本再検討が必要となります。
ゲインも上がり周波数特性も変化しますので、積分補正素子を追加したり様々な対策をして万全を期している訳ですが、9月に入り海外ディーラーがカナダから来日することになっているので、資料を用意しながら音出しを行っているところです。
これから毎週のように台風がやってくるかもしれませんが、仕事のスケジュールの大きな支障がなければいいなと思っております。ぶじ飛行機が飛びますように…。