オーディオ界隈で”今年屈指の注目盤”と噂されていた新譜「
MIXER'SLAB SOUND SERIES Vol.4」が8/28にリリースされます。本日情報解禁となりましたので、リスナー目線の第一報をお伝えします。
”MIXER'SLAB SOUND SERIES Vol.4”発売は
ステレオサウンドオンラインから。180g重量盤の2枚組(10,0000円+税)です。
(画像クリックで拡大)
A-1 A列車でいこう2024/Take the 'A' Train 2024
A-2 チェロキー/Cherokee Cherokee
B-1 シボネー/Siboney
B-2 エル・クンバンチェロ/El Cumbanchero
B-3 小さな花/Petite Fleur
C-1 シング・シング・シング2024/Sing,Sing,Sing 2024
C-2 スターダスト/Stardust
D-1 スウィングしなけりゃ意味ないね/It Don't Mean a Thing
D-2 愛さずにはいられない/I Can‘t Stop Loving you
D-3 真珠の首飾り/A String Of Pearls
※A面一曲目とC面一曲目は旧作でも収録されていますが、今作では新アレンジで改めてレコーディングされました。
ミキサーズラボの音源は先ず圧倒的なダイナミックレンジと雄大な低域。旧作を聴かれた方はご存じですが、中型2ウェイスピーカーがまるで15インチダブルウーハーのような重低音で迫ってくる快感はオーディオファン共通の悦楽です。
演奏はミキサーズラボではレギュラーともいえる角田健一ビッグバンド。音源制作メンバーは当ブログの読者さんにはお馴染みのトップランナー勢ぞろいです!
Producer/ Recording & Mixing Engineer 内沼 映二(MIXER'S LAB)
Cutting Engineer 北村 勝敏(MIXER'S LAB)
Co-Producer 加藤 英雄(MIXER'S LAB)
Co-Producer 菊地 功(MIXER'S LAB)
Technical Operator 加藤 拓也、宮内 広(MIXER'S LAB)
Label Producer 中村 隆一(MIXER'S LAB)
Graphic Design 西本 稔
Exective Producer 三浦 瑞生(MIXER'S LAB)
Special Thanks 原田 知幸(StereoSound)
RECORD PRESS: TOYO KASEI
内沼さんのレコーデイング&北村さんのカッティング!我が国を代表する匠二人が創り上げた超絶サウンドは聴く者を虜にする筈です。
自宅のシステムで聴いて一番の印象が、かつてこれほどカートリッジやスタビライザー, ターンテーブルシート等の差異が明確に出る盤はなかったということ。それだけの情報量を内包するLPであると言い換えてもいい訳ですが、いままでなんとなく”きっと効果があるんだろう…”と思って使ってきたアタッチメント/アクセサリーの真価がはっきり聴いて分かる嬉しさをぜひ共有して下さい。
カートリッジの差異は言わずもがな、ですが私が何より体感したのがスタビライザーの有無の差(効果)です。同じターンテーブル, 同じカートリッジ(青龍)でもスタビライザーを使った時の高域の伸び, 低域の安定感いずれも大きな差が現れました。特に2g以下の軽針圧カートリッジ使用の際に顕著です。
フォノEQはSV-310EQ, プリはSV-310, パワーはLM86B, SV-91Bで試聴しています。
もともと聴感上のSNが高いことで知られるNottinghamはスタビライザー使用を特に推奨していませんが、この盤で比較すると更に聴感上の静粛性が高まります。過度に重いスタビライザーはスピンドルの負担になりますので重量には気をつけたいところですが、未体験の方はぜひこの盤で効果のほどを体感して下さい。
そのほか、LP同梱のライナーノーツも必読です。内沼さんの稿ではノイマンのヴィンテージマイク, STUDERのA-820レコーダー, SSLのアナログコンソール…などマニア垂涎のイクイップメントを使った裏話が満載。北村さんの稿ではカッティングエンジニアのノウハウや音作りの拘りが惜しげもなく開陳されています。ナナロクハーフ(76cm/sec. 1/2インチテープ)の難しさやヴィンテージ機器使用上のポイントなど、まるでカッティングブースに入ってエンジニアの会話を聞くような臨場感を味わえる筈です。
本ブログの公開に先立ち、レーベルプロデュ―サーのNさんに許諾を求めたところ、ライナーに掲載されている写真の元データを送って下さいましたので一部ご紹介します。
ノイマン SX-74カッターヘッド
スチューダー A-820
スチューダー A80
左からノイマンU47, M49C, U67
10kHzのサイン波再生スペクトラム。20kHz以上の倍音が非常に豊かに含まれていることが分かります。これがアナログの音質上の最大のメリットかもしれません。
…という訳で長文になりましたが、アナログオーディオファンの皆さんに心からお奨めするビッグタイトルのご紹介でした。繰り返しになりますが凄い音です!