SV-91Bニューバージョン仮発進！

今日は今週末納品予定のSV-310 / PSVANE WE仕様 + SV-91B / Western Electric 300B仕様の出荷前最終チェック 兼 エージング。通常は単品ベースでの測定と通電確認ですが、今回セットでのご注文だったことから連結して総合特性のチェックも併せて行っていきます。実はこの91B、従来モデルと仕様が異なります。過去二度このブログでも書きましたが、ステレオアンプ二台によるパラシングル化の検証と試作ならびに動作確認によって、認証に足る品質と音質であることが確認できました。

詳細は別の機会に譲りますが、従来モデルは初段310A五結, ドライブ段310A三結だったのが、新タイプでは初段, ドライブ段とも三結になり、NFBが従来型よりも軽くなっています。仕上がりゲインは27dB / 8Ωとほぼ同一ですが、入力インピーダンスをなんと470kΩまで上げることに成功し、究極のロー出し,ハイ受けが可能となりました。現状はワンオフ扱いですが、トレードオフポイント(犠牲になった点)はありませんので、お客さんの感想等を踏まえ量産へ移行できればと考えています。

この仕様でパラシングルMONO化すれば即21W+21Wにスケールアップできる訳で、世のいわゆる”鳴らないスピーカー”をキリキリ舞いさせることが出来るセットになりそうです。

当社熟練の組立職人が仕上げた実機の内部写真を貼っておきます。

SV-310 / PSVANE WE仕様

SV-91B / Western Electric 300B仕様(初段三結バージョン)

…という訳で今日も無事終了。家に帰ってアナログに針を下ろす至福のひと時が始まります。

いまさらシナトラ…と言われそうですが、この”Songs for Swinging Lovers ! ”はシナトラファンならずともぜひチェックすべき一枚。1956年リリースの再発盤ですが裏ジャケ情報ではビルボード5週連続一位, 120週連続チャートインの超ヒット盤。タイム誌が選んだ”100 BEST ALBUM OF ALL TIME”で第三位に入った作品です。

高音質, 低価格で知られるWAXTIMEからのリリースでオーディオファンにも太鼓判の一枚で、まさに朗々と声量たっぷりに鳴る感覚はオーディオの悦楽そのものです。ヴォーカル盤はオーディオの基本。たまには男性ヴォーカルでシステムチェックはいかがでしょうか？