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「THE SUPER ANALOGUE DISC」シリーズ

たまたま最近ソースに関するエントリーが続いた訳ですが、予想外の反応をいただきました。それだけ良い音源を探しておられる方が多いということかもしれません。

今日はクラシックに関する内容です。オーディオには詳しいがクラシックはどうも…という方が私の周りにもたくさんいます。恐らく幾つかの要因があって、ひとつには曲そのものに馴染みがない、そしてもうひとつは今ひとつ思った音で鳴らない 等の理由があるようです。

前者は”喰わず嫌い”的な側面があると思いますが、後者はオーディオ的要因も相当あるように感じます。たとえば元々ジャズファンで大型ホーンスピーカーをニアフィールドで聴いている場合は比較的音像が大きくなりがちです。

それがリアリズムにつながる場合もあるので一概に否定されるべきものはありませんが、クラシックでは複数の楽器が複雑に絡み合って響きを作り上げている関係もあって、スピーカーのセッティングが決まっていないと音像が肥大化したり、定位が左右スピーカーユニットの交点の遥か上で結んだり、和声が混濁して聴けたものではない…という事例も実際にあったりします。しかし機器の組み合わせが適切でセッティングが決まると至福のひと時を過ごせるのも、これまた事実です。

今日はクラシックを聴いてみたいが、何から手をつけて良いか分からないという同好諸兄にレーベル”The Super Analogue Disc”シリーズをご紹介します。これは90年頃から数年間キングレコードからリリースされたものでトータル数百タイトルあると思いますが、音のクオリティの高さは多くのオーディオファンの知るところです。このブログを読んで下さっている方のなかにも”持ってるよ”という方が相当数いらっしゃるのではないでしょうか。

ひとことでいえばアナログマスターからダイレクトにカッティングアンプに接続されていることで、例えばイコライザーやリミッターなどによる補正を一切行っていないことが高音質の最大の要因と言っていいと思いますが、実際聴いてみると非常に滑らかで粒立ちの細やかな音質で、尖鋭的でないエレガントな表現であることが特筆されます。

仮にこのシリーズの音源を聴いて明らかに違和感がある場合は敢えていえば再生系に何らかの原因があるかもしれません。CDとはひと味もふた味も異なる芳醇かつ濃厚な世界に誘ってくれる筈です。

フルリストではありませんが、多くの音源がDiscogsに掲載されています。音源によってはかなり高額なものもありますが、最初はシンプルな構成のソロかデュオのタイトルを探して聴いてみると良いでしょう。

私は90年代後半~2000年代初め頃、どちらかいうと編成の大きな作品をこのシリーズに求め、音楽鑑賞の傍らオーディオのチューニングに勤しみました。今でも何枚か所有していますので紹介しておきます。

クラシックは演奏はもちろん音質も重要な要素です。ぜひThe Super Analogue Discシリーズで素晴らしいクラシック体験をしていただければと思います。
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Beethoven / Septet in E Flat Major, Op 20
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Brahms / Hangarian Dances
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J.S.Bach / Music Offering, BWV1079
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Mahler / Symphony No.5 in C sharp Major
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by audiokaleidoscope | 2024-07-23 23:59 | オーディオ

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