一ヶ月半ほど前、あまり意識することもなく書いた”
シングルアンプ2台による出力倍増法”に予想外の反響がありました。
それほど特殊なことでなく、基本的な考え方としてはステレオアンプのL/Rを並列的に駆動して二倍の出力を得ようという考え方で分岐プラグとケーブルさえ用意して同じアンプが2台あれば、即実施できる非常に合理的な方法です。
知っておきたいのはシングルアンプをパラシングルモノとして動かす場合に、元のアンプの状態から変化する点を理解しておくとよいと思います。
大きく言って変化点は3つで
①入力インピーダンス : 例100k→50kに下がる
②負荷インピーダンス : 8Ωスピーカーは16Ω端子に接続
③ゲイン : 3dB上昇これだけ押さえておけばOKです。
今回パラシングルモノ化の実例としてトライしたのがSV-91Bで、結果として理論値通りの出力21W/chを得ることが出来ました。


今回パラシングル化するにあたり、上記3点の留意事項を踏まえて、若干の回路変更を実施してみました。まだ実験段階で正式に紹介するのは控えますが、わずかな変更で最適化が図れることも実証できたと感じています。
もちろんこのまま従来通りのステレオ91Bとして使っていただくことも全く問題なく、背反事項も皆無であることが分かりましたので、日常業務と並行して検証を進めていきたいと考えています。
恐らく皆さんは分岐ケーブルをどうするか…ここが知りたいですよね。実にシンプルなものですので、近いうちに実例をお見せしましょう。どうぞお楽しみに!