エモーショナルに音を浴びるために
2024年 06月 29日
アンプを預かる際にいただいたメールでは
「デジタル音源の制作は、PCで動くソフトの中で波形だったりレベルだったり位相だったりを目で視て確認しながら作業せざるを得ません。直感的に作業しているつもりでも常に何かに拘束されているような感覚が何処かにあって音源制作が終わった後はスタジオを出てリスニングルームで100%エモーショナルに音を浴びたくなります。
(中略)
そんな時は真空管アンプに限りますね、それも三極管がいい…いろいろアンプを物色している時に知り合いの演奏家からこのアンプを紹介されて愛知まで一緒に聴きに行って本当によかったと思っています。しっかりメンテしてください」
アーティスティックな感性と技術をもった方々、いわゆるクリエーターとか”○○家”と呼ばれる人たちと真空管アンプを通じて知己を得てきました。オーディオが単に信号を受けとめて鳴らすだけの存在でなく、楽器のような表現力によって音楽そのものの力を倍化させてくれる…と何度伺ったか分かりません。
弘法は筆を選ばず...なんて言いますが、素晴らしい感性をお持ちの現代の弘法さん達が良い筆を得た時の作品はきっと更に素晴らしいものになるのでしょう。これからもそういう方々との交流を大切にしていきたいと思います。