アナログ派におすすめのアプリ

お客さん宅でターンテーブルの調整を行うとき、けっこう困るのが回転数に調整です。高精度なDD方式の場合は特に微調整は必要ありませんが、ベルトドライブやリムドライブで調整機構付きのタイプは調整が有効な場合があります。

ひと昔前まではストロボスコープを見ながら調整というのが普通でしたが、照明がLEDに替わって同期しなくなったり、そもそもストロボ自体の精度がイマイチだったりして、皆さんのなかでも難儀されていたり。”まあ大丈夫だろう”で済ませてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

今日は私たちが出先でよく使うiphone用の無料アプリをの一つご紹介します。
Turntable Speed for iOS
Turntable Speed for Android

他にも類似のアプリは沢山あると思いますが、私の知る限りいちばん使われているのがこれのような気がします。知らない方もいらっしゃるようであれば是非インストールしてみて下さい。

実際使ってみたところを少し撮ってみました。


単にアプリを起動してターンテーブルの中央の置くだけで今の回転数が分かりますが”Start”をタップすると回転変移やいわゆるフラッターの発生状況のアナリティクス画面が表示されるところが非常に便利です。

これがアナリティクス画面。サンプルで使用したベルトドライブ方式のターンテーブルでは平均33.33rpm, 最低33.15/最高33.51でフラッターは平均値で0.2％強であるということが分かります。

旧いリムドライブなどではもっと悪い値が出るものもたくさんありますし、ベルトドライブでも駆動形式(モーターの種類等)による差異もありますので、過度に神経質になる必要は全くありませんが、アンプのバイアス調整と同じで3ヶ月に一回くらいやっておくと良いと思います。