今日は駆け足で滋賀, 大阪, 芦屋へ。メインは滋賀のKさん宅への納品と調整でした。
久しぶりのこの風景ですが、メインのスピーカーが変わっています。
カンタベリー15のエンクロージャーにHE世代のユニットにリプレイスしたもの。非常に良いコンディションです。
今日は時間をかけてリビルド(新品再生)したLM86B(300Bpp)の納品と調整に加え、現在Kさんがお使いのSV-86B(300Bpp)とLM91A(300Bシングル)の調整が目的でした。すべて交流点火アンプですので調整もシビアです。
二台の300Bpp。左がSV-86B(310B, 311B, 300B, 274A), 右が今日納品したLM86B(262B, 262B, 300B, 274B)。
いずれもモノラルで形式も近似していますが出音は大きく異なります。パーマロイコア出力トランスのSV-86B, 鉄コアのLM86B…同じ曲でも印象が変わって聴こえるから不思議です。
この写真の左がLM91A(310A, 310A, 300B, 274B)。91Aと86Bが並んでいる光景はけっこうレアです。
今日はオシレーター(基準信号発生器)とミリバル(ミリボルトメーター)等を持ち込んで、厳密にハムバランスを取り直し左右ゲインを完全一致させていきます。
ついでにプリ(SV-310)の接点洗浄も行っていきます。機構系の緩みもなく新品同様。こうやって大切に使っていただけているのを拝見するととても嬉しい気持ちになります。
約3時間かけて調整完了。ノイズフロアが下がって音像がシャープにカンタベリーの中央に浮かぶさまは快感。長くお待たせしましたが結果は上々で大満足でした。