今日はオーバーホール依頼品の一次チェックと出荷前検査。日々めまぐるしく過ぎていきます。
SV-501SEが二台並んでいますが別案件。左は真空管チェックで右は本体チェック。いずれも対処すべき課題が検出され、依頼主さんに状況の説明が完了しました。
レターが一緒についていて”これからも大切に使っていきたいので…”等と書かれていると此方も気持ちが更に高まります。仕事と割り切ればそれまでですが、自分が市場に送り出したものであるだけに、お客さんの製品に対する親愛の情に触れると本当に心動かされます。
こちらはSV-2pp ver.2009。10年強お使いいただいて初のオーバーホールとなりました。本体に問題なく845を入れ替えた後、全体点検を行い30時間程度のエージングを終えて本日出荷されました。
この手のアンプは電圧測定も非常に気を遣います。上の画像に845のプレート電圧が表示されていますが、自らの安全のための感電防止措置はもちろんスタッフが周りにいない環境のなかで作業することも重要。お客さんの安全安心はもちろんですが、作業者の安全を守ることも会社としての重要な責務です。
このアンプの出荷報告をしましたら、奥さんから”主人が音楽が聴けずションボリしています。感謝です”とご連絡をいただいて、改めて”たかがオーディオされどオーディオ”であることを感じた次第です。
音楽を聴くという行為、そしてその為に必要なオーディオ。使う側と装置との距離感も人それぞれです。
趣味という言葉をどう定義するかは難しいところですが、私なら”趣味とは実用を超えた領域での生きる為の拘りである”と表現するかもしれません。真空管アンプを使う人にとってオーディオは単なる手段以上の意味があり、それぞれの物語があるに違いない…皆さんとの交流のなかで日々強く思うことです。