今日はターンテーブルのメインテンスのため関係者が集まりました。対象機種は
Thorens TD 126 MK IIIです。
先日、
横浜でSV-284D納品の折にKさん宅からお預かりしてきたものですが、過去ターンテーブルを自社開発した際のノウハウと専門的知識と経験を有する社外スタッフさんとの知見を合わせ、修復を行うためのカンファレンスを会社で行いました。
Kさんから伺っているのは最初片chから音が出ず、いずれ両chがダウンしたということのみ。現状把握を厳密に行ったうえで方針を決めていきます。直接的な原因は経年による酸化被膜(接点不良)であることが分かりましたが、その他に対処すべき複数の課題が見つかり、併せて予防保全措置を行うこととしました。
修理はつまるところお相手の方との信頼関係。特にヴィンテージ機器はお預かりしても後からトラブルになる話もあると伺いますので、旧知でお互い信頼し合える方のご依頼のみお預かりしています。ともあれ出来ることを全てやって、再び良い音で音楽を聴いて頂きたいと考えています。
そういえば今日はこんなこともありました。過去短期間に当社の主要オリジナルアンプをひと通りお求め頂いたあと、全ての機器を当社で買取りさせて頂いたSさん。きっともうご連絡を頂戴することはないだろうと思っていたのですが、思いがけず再びメールをいただき、ショールームでお会いすることが出来ました。もういちど聴いてみたくなった…と。
久しぶりに聴いた当社300Bppの音はSさんの耳に響くものがあったでしょうか。またSさんとお会いした時に伺ってみたいと思います。とても嬉しい一日になりました。