今日は時折強く雨が降るなか東へ移動。
最初の目的地は熱海の某スタジオ。マドンナ、ジャネット・ジャクソン、宇多田ヒカルなどの一流アーティストの作品を手がけた世界的に有名なミックスエンジニア・プロデューサーHさんの制作現場です。
DOLBY ATMOS対応のミックスとハイレベルなマスタリングを可能とした最先端のスタジオですが、音作りの面ではHさんの拘り満載です。
ラックには数々のヴィンテージ・アナログ機器が。
極上のSTUDER A80も。ここまで状態の良いA80にはなかなかお目に掛かれません。
複数のスピーカーでサウンドチェックが出来るようなシステム構築がされている中で海外の真空管アンプも。これはEL34のパラPPですね。
地下のスタジオから一階へ上がると絶景が…。
毎日こんな景色を眺めながらお仕事できるなんて素敵すぎます。コーヒーを頂きながらオフタイム用の音を聴かせて頂きました。
フロントエンドはMarantz 7を核としたアナログ中心のシステムですが、階下のスタジオからデータを転送してここでプレイバック出来るようになっています。
一階のスピーカーはB&Wとヴィンテージタンノイ。B&Wを鳴らすSV-91Bは先日フルオーバーホール済。今日はWestern Electric 300B / 2006で鳴らしています。グルーブの濃いとても太い音が出ているように感じました。D3系のB&Wと300Bアンプの組合せはどこで聴いても良い音がします。
こちらはタンノイ用のSV-2 ver.2003。常用は211だそうですが写真はGolden Dragon 845 Premium Metal。211では重心が下がって深みのある音。845では高域の鮮度感と音場の広さを楽しめます。
気が付くと時間を忘れて予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。慌てて次なる目的地、横浜へ向かいます。かなり雨足が強くなってきました。
2時間半くらい走って到着したのはKさん宅。Kさんとは日々メールで交流させて頂いているので全く久しぶり感はなかったのですが、Kさんに伺うと、こちらにお邪魔するのは7年ぶりとか。実に時間の過ぎるのは早いものです。久しぶりにメインスピーカーGenesisとの対面です。
今日の訪問目的はSV-284D / PSVANE WE845(バランスドシングルMONO × 2)のセットアップ。SV-91BからブースターモードでSV-284Dに繋がっています。
こちらがフロントエンド。ターンテーブル3台 + デジタルのシステム。ほぼクラシック中心のKさんでモーツァルトやバッハを聴かせていただいたのですが、非常にリッチで温度感の高く芳醇な響きでKさんも喜んで下さったご様子でした。SV-284Dが加わって何というか部屋のすみずみまで音で満たされる感じに変化したように感じます。
Kさんとの再会の歓びと美しい音を共有するひと時。同好の先輩のお話を伺うのはいつも楽しいものです。再会を約束して横浜を出て今は都内のホテルにいます。明日は埼玉へ出張買取にお邪魔する予定です。