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待機三日目

昨日までと少し様子が変わり、今日は比較的ゆるゆると時間が過ぎていく感じの作業場。やはり非番は非番...SOSは少ないに越したことはありません。

そんな今日ですが、某有名メーカーさんの高級アンプの健康診断依頼をいただきました。測定がてら中を拝見しています。
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他社さんのアンプをお預かりさせていただいた時は必ず中を見させていただいて勉強させて頂いています。このアンプはコンベンショナルな手配線部分と基板化された制御部がかなり高密度にレイアウトされています。

このアンプのようにヤグラ配線部の一階と二階のパーツの高さがピタッと合っていたり、横並びのパーツのツラがビシッと合っていると非常に美しく見えます。自作でここまで出来る方は少ないかもしれませんが参考にすべき点が沢山ありますね。

その昔、アンプの師匠から”良いアンプは修理し易くレイアウトされているものだ”と教えられたことがあります。高密度であってもネジに容易にアクセスでき、コテが入るスペースが確保されているのはサスガ老舗の作品!しっかり勉強させて頂きました。

その後は5/1~2の静岡, 神奈川, 埼玉巡業の準備。
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最初に伺う静岡で”Western Electric 300Bの音を聴いてみたいんですが”とリクエストを頂いたので、事前に通電して状況を確認しておきます。

2021年以降の再生産ロットは2006年以前のロットと比較して電流効率が概ね15%以上あがって力が漲るような鳴り方です。電圧増幅段が先に歪むアンプは別ですが、普通に10W程度くらいは取れますので、300B=8Wというお話はWesternに関しては過去のお話になったと言えそうです。

Western Electric 300Bで思い出しましたが新品のバーンインのお話。
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最初の通電時の慣らし運転(初期枯化)をバーンイン(焼き鈍し)と言います。何事も最初が肝心と言いますが、車のエンジンと同じで納車直後からレッドゾーンまでブンブン回していると早く傷んでしまうので、出力管を替えた直後は小音量で少しづつ慣らしてあげると良いでしょう。

写真のLM86Bリビルド案件ではすべての真空管を新品に替えて現在3クールめ、だいたい25時間くらいになりますが、20時間を超えたあたりから測定上のノイズレベルは同じでも聴感上の静けさが圧倒的にあがってきました。固定バイアスのアンプは実稼働前までは電流を抑えめにして20時間程度通電してあげると、音色的にも寿命的にも大きくメリットがあります。

今日の最後は先日リビルドを終え、嫁入り直後の初代SV-2の写真が届きましたのでご紹介させて頂きます。
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4344の中央にSV-2が鎮座しているのが見えると思います。さまざまな名機, 高級機が見切れていて、きっとこの部屋は相当なオーディオミュージアム状態になっているような気がします。
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写真を送って下さったTさんからは”ご面倒をお掛けしましたが、本当にありがとうございました。大変に満足しています!”とメッセージを頂きましたが、いえいえ、こちらこそ!20数年前のレガシーモデルをTさんのシステムに加えていただけたことは本当に光栄な事で、心から御礼申し上げたいと思います。どうぞ末永くご愛用頂ければ幸いです!


by audiokaleidoscope | 2024-04-29 23:59 | オーディオ

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