待機三日目
2024年 04月 29日
そんな今日ですが、某有名メーカーさんの高級アンプの健康診断依頼をいただきました。測定がてら中を拝見しています。
このアンプのようにヤグラ配線部の一階と二階のパーツの高さがピタッと合っていたり、横並びのパーツのツラがビシッと合っていると非常に美しく見えます。自作でここまで出来る方は少ないかもしれませんが参考にすべき点が沢山ありますね。
その昔、アンプの師匠から”良いアンプは修理し易くレイアウトされているものだ”と教えられたことがあります。高密度であってもネジに容易にアクセスでき、コテが入るスペースが確保されているのはサスガ老舗の作品!しっかり勉強させて頂きました。
その後は5/1~2の静岡, 神奈川, 埼玉巡業の準備。
2021年以降の再生産ロットは2006年以前のロットと比較して電流効率が概ね15%以上あがって力が漲るような鳴り方です。電圧増幅段が先に歪むアンプは別ですが、普通に10W程度くらいは取れますので、300B=8Wというお話はWesternに関しては過去のお話になったと言えそうです。
Western Electric 300Bで思い出しましたが新品のバーンインのお話。
写真のLM86Bリビルド案件ではすべての真空管を新品に替えて現在3クールめ、だいたい25時間くらいになりますが、20時間を超えたあたりから測定上のノイズレベルは同じでも聴感上の静けさが圧倒的にあがってきました。固定バイアスのアンプは実稼働前までは電流を抑えめにして20時間程度通電してあげると、音色的にも寿命的にも大きくメリットがあります。
今日の最後は先日リビルドを終え、嫁入り直後の初代SV-2の写真が届きましたのでご紹介させて頂きます。