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一ヶ月点検

Avangarde DUO GT納品からもうじき一ヶ月になります。

27日(土)から会社的には非稼働で、引籠り作業と納品&出張買取巡業の予定なので、少し早めですが音の確認にお邪魔してきました。
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何度みても大きい!W3.6m, H2.4mのリスニングルームにジャストというサイズです。
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SV-310EQ(WE337Aメッシュ, WE422A), SV-300LB(Western Electric 300B仕様)も快調。
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朱雀 + SAEC WE-4700の組合せは納入して3年ほどになるでしょうか。聴くごとにキレが良くなっているような気がします。
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去年のGWに調整させていただいたTASCAMのオープンリール, パワーアンプSV-284D / ELROG 845仕様, サブのTannoy Stirlingとの音の対比が楽しい大人の隠れ家です。

今日お邪魔して思ったのが、この一ヶ月での音の変化です。アンプにしてもスピーカーにしてもエージングによる音の変化は少なからず起こります。今回DUO GTの107dB/w/mという超高能率スピーカーと対峙しバランス取りについてはかなり時間をかけて追い込んだつもりですが、この一カ月弱で中高域の鳴りがずいぶん変化しているように感じました。特に中域の170㎜アルニコマグネット採用のドライバーの聴感上の音圧がかなり上がっているように感じ、低域とのバランスを取り直すことになりました。

私どもはアンプの製造者としてその性能に責任を負うのは当然です。そのプロセスとして信頼出来る職人による組立, 校正された測定環境による定量的性能把握, 適切なエージングを経て保証をお付けして出荷している訳ですが、今回海外製の特殊なスピーカーとの組合せとはいえ、短期間でこれだけ音が変化していることに少なからず衝撃がありました。

恐らくこの変化は測定上では現れないでしょう。その意味ではこのエージング効果は極めて定性的なものといえる訳ですが、今日さまざまなレコードを聴かせて頂いて、改めて測定以上に聴感を重視することの大切さを感じました。測定という行為は定点観測のようなもので、各種機台を同じ条件で相対的に検証するためには極めて有効ですが、測定を重視しすぎると本質的,個別的な音の個性を軽視するトラップも待っていることを重々肝に銘じた次第です。

謙虚に音に耳を傾けること…優れた演奏者は周りの音をよく聴いて自分の音を出しているというお話を思い出した今日でした。



by audiokaleidoscope | 2024-04-21 21:12 | オーディオ

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