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Net Radioで楽しむ真空管アンプ

2月末でMUSIC BIRDが停波してから、リスナーだった方々から「以前のようにずっと聴いていられる音楽ソースがなくなった」という声をよく伺うようになりました。もちろんCDやLPを一枚づつ丹念に聴くのが王道であることは間違いありませんが、BGM的に気軽に楽しめて、自分の知らない曲やアーティストとの出会える楽しさは音楽ファン共通の願いである筈です。

最近はサブスク流行りで少額の利用料で無限ともいえる音源に容易にアクセスできる時代。Spotify, Apple Music, Amazon Music等のアプリケーションをお使いの方も多いと思いますが、今日は改めてネットラジオというメディアについて触れておこうと思います。

ネットラジオが最も盛り上がったのは今から15年~20年前くらいでしょうか。ブロードバンド化に伴い世界的に様々なネットラジオ局が開局しました。いまでも一説には数十万局が存在するという話もあり、もちろん音楽だけでなくニュース, スポーツ, 政治, コメディ, 宗教 等あらゆるジャンル, あらゆる言語で無料の放送が楽しめる訳ですが、番組内容, 音質, 広告の頻度, 量 等のクオリティもまさに玉石混交です。

今日は恐らく最大のネットラジオのポータル(玄関)である老舗「Tune In」をご紹介します。多くの方が一度はアクセスしたことがある筈です。

Tune Inの優れているところは聴きたいジャンルの絞り込みが容易なこと、そして私たちにとって重要な音質(配信レート)を知ることが出来ることです。

例えばスマホの場合、Tune Inアプリをダウンロードして適当に何でも選曲してみて下さい。そうすると中央上部にサムネイル画像が現れ、右上に「…」というマークが現れます。
Net Radioで楽しむ真空管アンプ_b0350085_22260893.jpg
この「…」をタップすると「ストリームを選択する」という項目が出てきますので、更にタップすると例えば「128kbps MP3」などの音源の配信レートが表示されます。このbpsはBits Per Secondの略で秒あたりのデータ量を示しており、当然ながら大きい方が音質的に有利です(ちなみにCDは44.1kHz × 16bit × 2ch = 1411.2kbps)。

ネットラジオの場合は多くがMP3音源ですので最大で320kbpsになる訳ですが、出来れば192kbps以上、最低でも128kbpsはクリアしたいところ。bpsが下がれば下がるほど粗い音になりますので、内容が自分の好みに合うステーションが見つかったら同時にbpsも確認しておきましょう。

なお聴き方ですが、基本的にはbluetooth(無線)で接続するのが標準的です。いまは廉価なオーディオ機器でも標準でbluetoothレシーバーが内蔵されているものが多いですが、真空管アンプには殆んどついていないので、安くて性能の良いものをネットで探します。

お奨めはデジタル出力が装備されていてDACにデジタルで繋がること。bluetoothレシーバーのアナログ出力からダイレクトに音を出すより格段に音質が向上します。だいたい数千円から1万円強で十分な性能を有したものを購入することが出来ます。多くの場合携帯電話充電器の5V出力で動きます。

追記: わたしが家で使っているのはこれです。光ケーブルでSV-192PRO IIに接続して聴いています。

これだけ用意出来れば後は聴くだけ。ネットラジオなんてオワコン…何を今さら、と言われそうですが・気軽に楽しめるという点では今でも十分魅力的です。ちなみに以下の4局はわたしが個人的に聴くことが多いステーション。ぜひ試しに聴いてみて下さい。

by audiokaleidoscope | 2024-03-19 23:07 | オーディオ

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