今日はTADユニットを使った3Wayスピーカーを体に振動が伝わるような音量で鳴らしながら試聴対応。こんな時のアンプはSV-8800SEに限ります。
8800SEは真空管アンプではとても鳴らせないと思われている現代スピーカーをハンマーを打ちおろしたような制動とパンチの効いた音で鳴らします。ともするとやや冷静に鳴る現代オーディオから迫真のダイナミズムを引き出す様は快感のひと言です。

11/10の「真空管アンプ一本勝負」ではこのSV-8800SEの個性を梅(KT88), 竹(KT150), 松(KT170)で体験頂きます。
梅セット(KT88)で高域側レンジ200kHz以上(-3dB)、松セット(KT170+Arizona)では300kHz近くまで伸びるという標準的な真空管アンプとは比較にならない超広帯域と、竹セット(KT150)で60W近くまで伸びた大出力に加え、実体感と重量感のあるマッシブな表現のアンプです。出力トランスにバイファイラーという特殊な巻線技術を採用致したのも全ては音質と特性の両立の為です。

梅セット(KT88)。クリアでシャープネスを際立たせる多極管PPならではのサウンド。

竹セット(KT150)。一気に重心が下がりスケール感が増すSV-8800SEの独壇場。巨大なトルクがグイグイとスピーカーをドライブします。

松セット(KT170)。Arizonaカップリングコンデンサーによっていっそう密度感を高めつつ更にワイドレンジに。冒頭のTADだけでなく欧州系のハイエンドスピーカーとのマッチングは最高です。以前OTOTENでの公開収録で
FOCAL Utipia EVOや
JBL DD67000を鳴らした時の鮮烈な音をご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
どとらか言うと三極管メインと思われがちな当社ですがSV-8800SEでしか鳴らせない音を放送でお伝えできる機会になれば幸いです。残り少ないMUSIC BIRDオンエアですが最後までしっかりと務めればと思っているところです。