真空管アンプはどこまで音が良くなるか?第十回「SV-284D松竹梅一本勝負」
2023年 10月 11日
特に送信管である845は眩いばかりに輝くトリエーテッドタングステンフィラメント、1kVに迫る高電圧、聴感上のダイナミックレンジの広さ…なんとなく近寄り難いような神々しさを感じるという方も多い訳ですが、10/13の真空管アンプ一本勝負では300Bプリ(SV-300LB)+845パワー(SV-284D)で究極の管球サウンド再生にチャレンジします。
電源をONしてしばらく経つと周辺がほの温かく感じるほどの845アンプ。熱的に飽和するとガラス表面温度は220~230℃まで上昇しますので、これからの時期はちょっとした暖房器としても活躍してくれます。
そのサウンドはクリアだけれど冷たくない、たっぷりとミネラルを含んだ岩清水のような味わい。大音量時の揺るぎない安定性はもちろんですが、小音量時の音の良さがもっと評価されてもいい出力管です。近年海外(特に欧州)ではアナログ再生は845に勝るタマなしとまで言われるようになってきました。グローバルにはこれからが本番かもしれません。