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高田英男さん監修!鬼太鼓座”富嶽百景・抄録” アナログマスターダイレクトカットLP一本勝負

先日ご案内させていただいた「川上さとみトリオ」のダイレクトカッティング生配信、緊張感みなぎる現場の空気が伝わってきて凄かったですね。ファーストテイク二曲目でカッティングルームからストップがかかった時は一体どうなるんだろう…と手に汗握った皆さんも多かったのではないでしょうか。

一方コンソールの前で表情ひとつ変えずにスタジオ内を見つめ続ける高田英男さん(レコーディングエンジニア,日本音楽スタジオ協会会長)の様子に類稀なるプロ魂を感じた、という方もいらっしゃったことでしょう。

高田さんといえば、2014年に初ゲストご登場以来、私の番組での最多ゲスト参加、アナログ録音時代からデジタル、そしてハイレゾリューション登場後も常に音楽制作のトップランナーとして活躍され、近年は特にダイレクト録音分野における高音質音源の数々で音楽ファン, オーディオファンに衝撃を与えてきた方です。

その高田さんから近日新作がリリースされるとお伺いしましたので、急遽「真空管アンプ一本勝負」で収録を行いました。オンエアは9/29(金)です。音源の制作ディレクターである㈱JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントからストラテジック部 星健一さんにもお話をお伺いできることとなりスタジオにお越しいただきました。
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高田さん(前列左), 星さん(前列右)

今回あえて新作というご案内をさせて頂きましたが、音源は1997年に高田さんがレコーディングされた鬼太鼓座(おんでこざ)の「富嶽百景」です。
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※画像クリックで販売ページに遷移します

すでにこの音源は過去CDあるいはガラスCD等で市販されており、オーディオチェック用のリファレンス音源として所有されている方も少なくないと思います。

このたび新たに当時のアナログマスターから6曲を厳選した高音質LPを新たにリリースする運びとなった次第ですが、既出のデジタル音源とは制作プロセスが異なり、高田さんならではのダイレクトカッティングによる超絶音質盤となっています。
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1インチ2トラック Studer C-37(Tuned by Tim de Paravicini氏)でミックスマスターテープ制作
※画像提供:日本総合制作(大橋正路氏)
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GEORG NEUMANN VMS 80(Tuned by Chris Muth氏)でダイレクトカッティング
※画像リンク元

カッティングはもちろん北村勝敏さん(ワーナーミュージックマスタリング / Mixer's Lab.)が担当されました。収録前に北村さんにインタビューさせていただいたところでは

①富嶽百景のカッティングを行った感想
鬼太鼓座と言えば超高音域から超低音域に渡る周波数帯域と超ダイナミック・レンジの宝庫です。その音源のカッティングに指名していただけた事は大変光栄でした。しかしながら、それを名誉とするには満足して頂けるカッティングを敢行しなければならず、音源の難しさから大変なプレッシャーでしたが、スタッフの皆さんの協力を得て小職の持つノウハウを最大限に発揮出来たと思います。

②マル秘苦労ポイント
可聴帯域を超える笛、お囃子、締め太鼓などの超高域成分はカッター・アンプとカッター・ヘッドがブッ飛ぶ限界を見極めてカッティングするしか手はありません。今回一番苦労したのは、かつて経験した事の無い超低音域と1インチ・テープの持つエネルギーでした。通常ならばリミッター・コンプレッサーを掛けるか、安全なレベルまで音量を下げるのが常套手段です。カッティング・テストを行って分かった事は40年以上も前に設計された、ノイマンのカッティング・マシンは今回の鬼太鼓座の音源は想定外だったであろう事です。

しかし、それを何とかしたいと思うのがエンジニアの性でしょうか。要所要所でカッティング・マシンをマニュアル操作し、音源をスポイルする事なくカッティング出来た筈です。トレース能力の優れた再生カートリッジ、過大入力に余裕のあるイコライザー・アンプを使って聴いて欲しいです。

といったコメントを頂戴しています。高田さんの匠と北村さんの技が最高レベルでマッチした本作をぜひ沢山の方に聴いていただきたいと思います。



by audiokaleidoscope | 2023-09-21 11:35 | オーディオ

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