エレキット歴代最高音質!TU-8850/KT170/三結
2023年 09月 12日
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TU-8850メーカーリリース

製品の位置づけとしては2019年発売のTU-8800の上位(発展)モデルと言って差支えないでしょう。シャーシはTU-8900(300B/2A3シングルパワーアンプ)同一と思われます。
設計的な変更点としてはTU-8800よりも出力が20%ほどアップ(メーカー公表値16W/KT170/UL接続)している点が最大のポイントになるでしょう。ざっと測定してみるとEp(プレート電圧)=375V, Ip(プレート電流)=80mA程度というオペレーションで、かなりプレート電流を流していることが分かります。
このIp=80mAという値は三結時の音質に大きなメリットとなるだろう…と思いながらアンプの中を見させていただくことにしました。



となっており、プリアンプ使用時=Normal Gainにアサインするのがメーカー推奨です。

ではいよいよ試聴に臨みます。まずはUL接続, KT170(MODE:HIGH)ではコントラストが明確でシビランス(サ行の聴こえ方)がはっきりしている多極管シングルらしい鳴りっぷりです。試聴室のJBL4344をかなり大音量で鳴らしましたが音像が混濁したり歪っぽい感覚は皆無で足腰のしっかりしたアンプであることが分かります。
歴代エレキット製品はTU-870以降すべて聴かせていただいて来ましたが、個人的にはTU-8850/KT170/三結/HIGHモードは過去ナンバーワンの音であると感じています。しばらくデモ機をお預かりできると思いますので、ご興味のある方は是非試聴のご予約を!