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エレキット歴代最高音質!TU-8850/KT170/三結

EKJ(エレキット)さんから新製品 「TU-8850」(多極管シングルパワーアンプ)のデモ機をお借りできましたので、早速聴かせていただいています。

当社販売ページ
TU-8850メーカーリリース
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TU-8800(左), TU-8850(右)

製品の位置づけとしては2019年発売のTU-8800の上位(発展)モデルと言って差支えないでしょう。シャーシはTU-8900(300B/2A3シングルパワーアンプ)同一と思われます。

設計的な変更点としてはTU-8800よりも出力が20%ほどアップ(メーカー公表値16W/KT170/UL接続)している点が最大のポイントになるでしょう。ざっと測定してみるとEp(プレート電圧)=375V, Ip(プレート電流)=80mA程度というオペレーションで、かなりプレート電流を流していることが分かります。

このIp=80mAという値は三結時の音質に大きなメリットとなるだろう…と思いながらアンプの中を見させていただくことにしました。
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エレキット伝統の一枚基板を踏襲。初心者の皆さんにも作りやすく性能も一線級というエレキットの伝統はしっかりと守られています。
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前作TU-8800同様、TU-8850はUL(ウルトラリニア)と三結(三極管接続)が選択できますが、三結時でも9W(KT170/HIGHモード時)の出力が得られます。どちらかいうと多極管アンプの三結モードは「おまけ」的な要素であるケースも散見されるなかで、先に述べたIp=80mAという設計値と共に三結時の音に益々興味が湧いてきました。
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これはTU-8900でも採用されていたNFB可変機構。六連ジャンパーソケットをずらして取り付けることで帰還量を変えられます。写真はゲインNormal(=帰還量大)の状態です。

帰還量は実測で
Normal Gain時:約11.5dB (ゲイン22dB)
High Gain時:約5dB (ゲイン28.5dB)

となっており、プリアンプ使用時=Normal Gainにアサインするのがメーカー推奨です。
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そしてTU-8850にもカップリングコンデンサー交換用のスペースが用意されています。写真左上の標準コンデンサーを例えばArizona 0.1uFにアップグレードする場合に最適といえるでしょう。

ではいよいよ試聴に臨みます。まずはUL接続, KT170(MODE:HIGH)ではコントラストが明確でシビランス(サ行の聴こえ方)がはっきりしている多極管シングルらしい鳴りっぷりです。試聴室のJBL4344をかなり大音量で鳴らしましたが音像が混濁したり歪っぽい感覚は皆無で足腰のしっかりしたアンプであることが分かります。

次に測定時から期待を以て試聴に臨んだ三結モード。上で述べた通りTU-8850はかなりプレート電流を流しており、設計者は最初から三結の音を念頭において設計をしたのではないか…と思わせるほどのオペレーションな訳ですが、案の定、この三結時の音はUL時よりも重心が下がり、中低域の密度が上がり、音の温度感(熱気)が増してこれぞまさにKT170!というほどの鳴りっぷり。

歴代エレキット製品はTU-870以降すべて聴かせていただいて来ましたが、個人的にはTU-8850/KT170/三結/HIGHモードは過去ナンバーワンの音であると感じています。しばらくデモ機をお預かりできると思いますので、ご興味のある方は是非試聴のご予約を!



by audiokaleidoscope | 2023-09-12 21:27 | オーディオ

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