「良い音」の定義はありません。特にアナログ再生の百花繚乱は、まさに「人の数だけ良い音がある」ことを日々感じさせてくれます。
たとえば今日、納品に伺った「
青龍」。表現は変ですが「良い音」を超えた「超絶サウンド」。青龍は何度も使ってきましたが、とりわけ納品先のJBL4343(SV-91B + SV-284Dモノ×2でドライブ)にはパーフェクトなマッチングでした。床を振動させるような重低音から突き抜けるような超高音まで余すところなく描き出すポテンシャルを秘めた恐るべきカートリッジです。
これは青龍とは或る意味対局的なOrtofon
SPU Synergy(左)。真空管アンプユーザーに特に信頼篤いブランドで「ふくよかさ」, 「内声の厚み」, 「実体感」で時代(新旧)を超えた存在です。青龍とは大きく個性を異にしていますが、これもまたアナログの極致の一つと言えるでしょう。
そしてつい先日のオンエアで紹介したばかりの
Analog Relax EX1000。番組を聴かれた方々から「すごかったですね」と反響の大きかった、どこまでも自然で官能的なオーガニックサウンドは未だに耳から離れません。
そしてつい最近、この上の
EX2000(定価2,145,000円)が出たばかり…いったいどんな音なのでしょう?おいそれと買える値段ではありませんが興味が尽きない…これもアナログの魔力でしょうか。
かと思えば…
昨年はじめに番組でご紹介した
CHUDENカートリッジ。1万円以下の価格帯からラインナップされている廉価帯ながらアナログの「聴く歓び」を心から満喫できる我々の強い味方。「これが一番!」という仲間もたくさんいます。これだからアナログは止められない、という方も多い筈。
昨今のアナログブームは単なる時代の薫りではなく、確実に定着しつつあります。特に当社のお客さまに関してはこの3年で急増している感も。大袈裟でなくアナログ利用率は50%に迫っていると思います。皆さんの熱量には圧倒されるばかりです。
来週の真空管アンプ一本勝負では皆さんよくご存じのオーディオテクニカ松竹梅一本勝負がオンエアされます。アナログブームは今後もますます盛り上がっていくに違いない…そんな確信にも似た気持ちになった今日の納品でした。