今週のMUSIC BIRD”真空管アンプ一本勝負”(3/17オンエア)は石川さゆりデビュー50周年記念盤「Transcend」を特集!2,000曲の持ち歌の中から代表曲6曲をビッグバンドジャズ、大編成ストリングスオーケストラを起用し、ハイエンドスペックレコーディングでリメイクされた超注目盤です。
録音は番組リスナー諸兄にはお馴染み、ミキサーズ・ラボが担当したと伺って急遽テイチクエンタテインメントの佐藤本部長とともにミキサーズ・ラボ内沼会長をスタジオにお迎えし、今作について大いに語っていただきながらその音を初披露します。

ミキサーズ・ラボ内沼会長(前列左), テイチク佐藤本部長(前列右), ワーナーミュージックマスタリング北村さん(後列中央)
本作は現在考えられる最高品質の録音技術を結集した最良のアルバムとするため、CD, SACDシングルレイヤー, LPという複数のフォーマットで発売されます。
(CD, LP)
(ビッグバンドアレンジ)
津軽海峡・冬景色
ウイスキーが、お好きでしょ ビッグバンド曲
天城越え
(ストリングスオーケストラアレンジ)
風の盆恋歌
人間模様
朝花
本作で特筆すべきはCDバージョンの「
ラッカーマスターサウンド(R)」という制作手法。極めてシンプルにお伝えすると、デジタルマスター(ハイレゾ)を敢えて一旦ラッカー盤(レコード原盤)にカッティングしたうえで、そのラッカー盤をOrtofon SPU Classic GE MkIIで再生して再度デジタルファイルに変換して高音質化するという非常に凝ったプロセスを採用しています(SACDシングルレイヤーではハーフインチのアナログテープから直接フラット・トランスファー)。CDとSACDの聴き比べも興味深いところです。
番組で聴いたCDバージョンの音はまさにアナログライクな密度感と情報量を有した粘りのあるサウンド。非常に重心の低い分厚い音に仕上がっています。恐らく今年各所で行われるであろうオーディオショーでは本作が引っ張りダコになること間違いなし!という大注目盤です。
番組後半では、実物のラッカー盤を持ち込んでいただいてカッティングを担当された北村さんの解説によるラッカー盤試聴という得難いチャンスも待っています。

<カッティング機材>
ドイツ・ノイマン社(Neumann)
Cutting Lathe : VMS 80
Cutting Console : SP 79C
Cutter Amplifire : SAL 74B
Cutter Head : SX 74
制作者自身が音源について語る二度とない企画。ぜひリスナーの皆さんは録音の準備をお願いいたします!