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TU-8550”最強バージョン”の製作(後編)

では早速TU-8550製作の続編です。
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何の変哲もないリレーですが写真のようにマウントして、いざハンダづけしようと思うと基板からコロンと抜け落ちた...なんて経験は誰もがするもの。
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そういう時は二箇所くらい爪を曲げた状態でハンダづけするといいでしょう。パーツが傾くことなく基板に密着した状態でハンダづけ出来ます。
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次は樹脂コネクター。ここで気をつけたいのはハンダ時に熱をかけすぎて樹脂が溶融変形を起こすことです。素早く作業を行って下さい。
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たまに見かけるLEDの極性間違い。足が長い方がA(アノード)です。
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これは低ESR(等価直列抵抗)タイプの電解コンデンサーで極性があります。青く塗られている方がマイナスです。
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ブリッジダイオードです、角が落ちている側が出力(プラス)です。
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入力セレクターです。この手の重量のあるパーツの基板ハンダづけにもコツがあります。
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まず一ケ所ハンダづけして水平, 密着を確認してから対角線側をハンダづけして固定を盤石にする方法が確実です。
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続いてケミコン類。前編でも書きましたがTU-8550はネジやパーツの共通化が進んでいて非常に好感が持てます。先ほどの低ESRタイプを除くとケミコンは2種類のみ。注目したいのは基板上でマウントの方向性が統一されていること。上の写真ではマイナスが手前側で揃っているのが分かると思います。巧みな基板設計といえましょう。
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続いて本製品の最重要パーツの一つ四連ボリューム。重量がありますのでハンダづけ時の水平をしっかり確認します。
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入出力RCAターミナル。これも樹脂ですので過熱に気を付けます。熱変形で内部短絡していても気づけず後で大慌て…なんてこともあるかもしれません。
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FETとICをヒートシンクに固定する訳ですが、密着させないと理想放熱にならず蓄熱破壊する場合もありますからしっかり締結します。リードが基板に対して垂直でなければならないのは言うまでもありません。
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こんな感じに取り付けます。
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かなり終盤に近付いてきました。真空管ソケット基板をメイン基板と連結します。
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そしてUNIT3を取り付けます。写真では分かりにくいですがボリューム,セレクターの軸はシャーシアアースに落ちていますので、ここの締めが甘いとツマミを触った時のノイズの温床になる可能性があります。先端が平たいペンチを使うと容易に締められます。
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UNIT4を取り付けてメインユニットが完成です。
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もう少しで完成ですが、ここで集中を切らしてミスしてはいけないので小休止をしたあと全工程を見直しましょう。イモハンダ, ハンダ忘れ, ブリッジ, ヒゲ等あれば修正します。念のため抵抗の位置, 極性指定のあるパーツも確認します。
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メインユニットが完璧であることが確認出来たらシャーシの作業です。インシュレータを取り付けます。
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続いて電源SWにつながる延長ロッドをつけるのですが、これが意外と大変でした、写真右のスイッチボタンを延長ロッドに挿入するのですが、樹脂製のスイッチボタン内部にバリがあってなかなか挿入が上手くいきません。精密ドライバーでバリを削ってやっと入った感じです。
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Rコアタイプの電源トランスです。M4ネジとフランジナットで強固に固定します。
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メインユニットをシャーシに固定します。ネジ穴の各所にSGと書かれていますが、ここはシャーシアースに落ちますよ、という意味ですのでしっかり締める必要があります。
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シャーシにメインユニットをインストールしたら電源トランスの一次側, 二次側コネクターを基板にはめ込みます。
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そしていよいよ真空管実装。ECC83(12AX7) とECC82(12AU7)の位置を間違わないように。写真はやっと安定在庫を確保できたGold Lion。この音には代わりがありません。
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真空管実装。本キットで一番大変なのはこの作業かもしれません。新品ソケットということもありますが、このタイプのソケットは非常に篏合が固く、ピンが少々太めのGold Lionは少々大袈裟な言い方ですが、渾身の力を込めないと真空管が入っていきません。真空管底部とソケットが接触するまで挿入が必要ですので、初めての方は苦労されるかも。
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ぶじ真空管が挿入できたら組立作業は完了。写真を撮りながらの製作で約10時間くらい掛かったと思います。やれやれ…と言いたいところですが。未だ完成ではありません。本当の意味の完成は電圧測定が終わって規定値内に入っていることを確認が終わった時です。もう少し頑張りましょう。
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マニュアル回路図に測定ポイントと基準電圧が書かれています。測定ポイントは基板に印刷されているので誰でもできます。
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テスターをDCV(直流電圧)レンジにしてマイナス棒をSGマークのついている場所につけた状態で測定ポイントにプラス棒を当てます。結果は記録しておくとよいでしょう。
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測定OKでいよいよ試聴です。デモ機を借りて聴いた時の印象は先日のブログで書きました。今回は最強バージョンでカップリングコンデンサーも真空管も変わっています。先日の第一印象ではカップリング交換はマストと感じていたのですが、今日聴いた音は先日の印象と全く異なるもので我ながら驚きました。

デモ機ではどちらか言うと細身で音場表現に長けたプリという印象でしたが、Arizona + Gold Lion効果は絶大で、非常に定位がよくなり低域方向の重量感が圧倒的に増した感じ。実に骨太な音に変化しています。フォノ入力も一層の実体感を増した感じで先週の水彩画的イメージから油絵的表現力の豊かさに圧倒されました。

これからエージングが進行すると更に密度感を増し、しなやかさを加えた表現に進化することでしょう。従来のエレキットサウンドの壁を大きく打破した会心作であることを確信した次第です。

ずいぶん冗長な製作記になってしまいましたが、最後までお読みいただき誠に有難うございました。素晴らしい新製品を生み出したイーケイジャパンの皆さんに心からの賛辞を贈りたいと思います。


by audiokaleidoscope | 2022-09-17 20:01 | オーディオ

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