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昭和歌謡・ポップス45回転EP一本勝負(二回シリーズ)

前編(8/5), 後編(8/19)二回シリーズでお届けする「真空管アンプ一本勝負」では”オーディオで何を聴く? ”という問いに対する最近の一つの事例を提示します。

いまは脱フィジカルという流れが一層顕在化し、90年代後半にピークを迎えたCD製造枚数も今や1/10とも1/20以下とも言われるような状況です。音源をモノとして購入して所有したうえで聴くことよりも、ストリーミング(サブスクリション)あるいはダウンロードという流れにシフトし、所有せずにオンデマンドでサービスを消費する楽しみ方に確実に舵を切っています。ある調査では今後購入予定のオーディオ機器のアンケートで最下位だったのがCDプレーヤーという残念な情報も聞かれたりします。

他方アナログレコードは2013年を底として製造枚数を増やし、2020年度こそコロナ禍で前年割れをしたものの2021年度は前年比184%の190万枚余まで伸びているのも現実です。更に詳しく資料を読み解いていきますと、邦楽/洋楽の比率で非常に面白いデータが見てとれます。2012年度は6:4で洋楽が多かった訳ですが、2021年度がほぼ7:3で邦楽の方が多いという大逆転現象が起こっています。つまり如何に日本の音楽がアナログで聴かれているかという動かぬ証左です。

モノの流れにはB2B(企業間取引), B2C(企業→個人), C2C(個人間取引)があり、B2B, B2Cはデータ化できる訳ですが、統計化が困難なC2C市場において現在急激なニーズの高まりを見せているのが、昭和歌謡あるいはポップスといわれるゾーンの、それも45回転のシングルです。私自身も以前のオンエアでC2C市場(ネットオークション)で何十枚で1000円とか2000円のレコードを購入しているというお話しました。実際何が来るか分からないというドキドキ感はもちろん、実際ちゃんとしたオーディオで聴いても良い音で鳴る=演奏も録音も実にしっかり時間とお金をかけて作り込まれているという点が一番大きいように思います。

事実、当社試聴室への持込音源も以前からテレサテンさんとかは非常に多かったのですが、最近はザ・ベストテン世代のお客さんが歌謡曲、それもアイドル系も含めてたくさんお持ちになるようになりました。ハイクラスなオーディオシステムで歌謡曲、特に45回転シングル盤を聴かれる方がふえているというのは極めて興味深い事実です。

今回二回シリーズでお送りするのは、当社でフルシステムを構築されJBLの大型スピーカーで愉しんでおられるSさんから音源協力をいただいてお送りする、いま最も熱い昭和歌謡・ポップス45回転EP一本勝負です。
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サブスクでは味わえないモノとしての魅力。ライナーを読みながらターンテーブルにEP盤を載せて針を下ろす一連の所作…便利さと引き換えに私たちが忘れていた何かがEP盤を聴く歓びが詰まっているように思います。
昭和歌謡・ポップス45回転EP一本勝負(二回シリーズ)_b0350085_09354511.jpg
オークションサイトなどで検索すると驚くほど安く入手できる往年の大ヒット盤たち。いずれ美しき昭和を振り返るアイコンとして珍重される時代もくるのでしょうね。



by audiokaleidoscope | 2022-08-03 11:06 | オーディオ

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