今週(3/18)と次回(4/1)のMUSIC BIRDは”真空管アンプの魅力”あるいは”オーディオの価格と音質”という根源的テーマについて深く考える重要なオンエアになるかもしれません。スペシャルゲストはオーディオ評論家 鈴木裕さんです。

オーディオ評論家 鈴木裕さん(中央)

収録当日のスタジオの様子

収録のために用意された各種300B
今回の企画は鈴木さんがスピーカーを替えるという一通の私信に端を発しました。そのスピーカーはカナダのメーカー「パラダイム」のPersona 9H。 定価748万(税込)!
鈴木さんによれば
「3.5way、6ドライバーのフロンアスタンディング。金属製のネット(実は位相を合わせるもの)が付いているのがツイーターとミッド(振動板はなんとミッドまでベリリウム)。その下側のフロントに2発のウーファー、見えませんが後ろに2発のウーファー(これら4発はアルミの振動板)という構成。そして400Hz以下を受け持つフロント用の2発に700w、200Hz以下を受け持つリア用の2発に700wという、DSP付きの内蔵アンプというハイブリッドのスピーカーです。
実際、聴いて良かったから購入するわけですが、いくつかの思惑というか、これが出来る、という要素も魅力に感じました。実はこのスピーカー、以上のような構成のため、能率としては96dB。ノミナルインピーダンスが8Ωという数字で、接続したアンプはツイーターとミッドのみを駆動する形になります。となると、パワーアンプに300Bのシングルが使えると思ったんです。」
とのこと。現在鈴木さんはソナス・ファベールをSV-2PP(845トランスドライブ プッシュプル)で鳴らしておられる訳ですが、次なる挑戦はハイブリッドスピーカーの中高域を300Bで鳴らしたらどうなるか…という訳です。鈴木さんがイメージする音が果たして出るのか否か、実際の音を聴きながら番組で公開検証しようということになったという次第です。前編(3/18)はSV-S1616D編、後編(4/1)は参考出品もまじえての本命決定戦です。スピーカー現物が未着で、スタジオのモニタースピーカーを通して想像を逞しくしながらの試聴は非常に難しくもあり、楽しくもありました。
3月18日/SV-S1616D/300B編
PSVANE 300B仕様

PSVANE WE300B仕様
ELROG 300B仕様
その他
Prime 300B ver.4仕様
Western Electric 300B仕様
4月1日/本命決定編

SV-91B Western Electric 300B仕様

ELROG 300B仕様

SV-P1616D ELROG 300B仕様
等々 計10パターンの音質比較を敢行します。さて、結果は如何に?…作る側も使う側も仕事としてオーディオを選んだ者の一騎打ちをぜひお楽しみ下さい!