今週も修理品や買取依頼品の査定作業の出荷前チェック中心の一週間でした。

当社の場合、熟練職人による一台づつの手作業ですので受入検査が通った品物を再度出荷前にエージング, 再測定を行って成績証明書にハンコを押して初めて出荷オッケーとなります。
なかでも組立代行品に関しては大変な状況になってきています。今日注文いただいた海外むけSV-EQ1616D納期は11月。量産品と皆さんからの都度注文品ともに増加していますので上手く組み入れながら納期管理を行う必要があります。背景にほぼすべての調達品がコストアップしていることが大きく関係していることは言うまでもありません。
先月からサプライヤー各社の状況を伺いながら悩んできた訳ですが、最低限の範囲で
2/15付で当社オリジナルアンプ(本体価格) を改定させて頂きます。原価のコストアップは売価改定率以上に大きい訳ですが、これまで皆さんからお寄せいただいたご期待を毀損しないことを最優先に検討した結果です。
なお真空管につきましては調達都度、価格の見直しをさせていただきますが軽微な原価アップに関しては吸収する方向で検討して参ります。他メーカーからの仕入商品についてはメーカーから正式発表後にお知らせする予定です。
今回、注目すべきは原価上昇が非常に短期間かつ急激に起こったこともあって真空管に関して一部「価格の地滑り(逆転)」現象が起こっていることです。補足しますと特に海外から調達する真空管は半年~1年以上前に市場予測をして一定量の見込み生産あるいは調達を行います。そのため発注から入荷まで時間がかかるものも多く、現在の現地価格と私どもの価格が変わらない(あるいは逆転)しているものも出てきています。
PSVANE WE310Aはその一例で日本の方が割安になっているものもあるという訳です。
私どもとしては少々相場が変わっても右往左往せず、可能なかぎり価格を維持して皆さんに安心してお買い物をしていただけるよう努めて参ります。今回はたいへんご不便をお掛けしますが何卒よろしくお願いいたします。