時代は巡る...なんて申します。ほぼ15年ぶり位になるのかな、かつての当試聴室のメイン試聴機でもあった
タンノイ Stirling/HEが還ってきて今日は感無量です。

HE以前の世代(TWWまで)は
エンクロージャーが本体とハカマに分かれる構造になっておりました。環境によって設置方法を変えられるというのは合理的であった訳ですが、大音量再生時の共振だったりハカマが後面開放の箱形状になっていることで一緒に鳴ってしまう側面もあり、ややオフフォーカスな再生になりがちであったのも事実です。
そのStirlingがHE以降は一体型に設変され音像がシャープになり音も速くなりました。それまではタンノイ=クラシック専用と言われたり、ややもすると低域がダブつく…的なイメージで語られがちだった訳ですが、ジャズもヴォーカルもビシバシと鳴る!と大いにPRしたものです、アンプ買う前にStirling買わなきゃ、みたいな感じもあって当時の馴染みのお客さん宅にはたいていStirling/HEが鎮座していたくらい、私どもの製品との繋がりの強かったスピーカーでした。
HEのあとSE化され次第に価格も手の届きにくいゾーンになったこともあり、一時期はHEをオマージュしたMiddyというオリジナルスピーカーを作っていた時期もあったほどです。

Middy(2010年頃)ユニットもオリジナル
今日は本当に久しぶりにStirlingが還ってきたので、昔の通りのセッティングを再現してみました。

高域のリニアリティを上げるためのスラントセッティング(前ツラを少し上げてフロントバッフルが僅かに斜め上を向くように)。

高域のエッジをシャープにするためにHF側は+1.5dBに。

スピーカーケーブルは「たすきがけワイヤリング」で…この状態で暫く楽しませていただこうと思っています。Stirling里帰りに協力下さったMさんに感謝!ありがとうございました。