特選中古品の準備
2021年 12月 10日


私どもがメーカーというスタンスでありながら、なぜ自社製品中心の買取りを行いメインテナンスして再販売するのか、その目的と想いはこちらをご覧ください。今日は入荷~再販までの大まかな手順をご紹介します。
入荷後、外観,配線状況,改造の有無を確認し通電検査を経てカルテを作成します。未組立品,組立途上,改造品を除いて基本的に信号の通る個体は査定対象となります。

②メインテナンス・測定・再販承認
一次チェックを通った個体は回路図, 組立マニュアルに準拠したメインテナンスを実施します。その後、当社製作の完成品あるいは組立代行品と同じ特性基準に基づいた測定を行い、データ上は問題なくても予後に対して懸念ある場合は予防保全的に真空管,パーツ(特に電解コンデンサー等)の交換を行います。同時に可変抵抗(ヴォリューム等)ではアルコール洗浄を行いガリオーム化を防ぎ、機構締結部はネジロックします。作業レポートの作成ならびに最終特性を確認し、再販の可否を決定します。
③製品クリーニング・撮影
承認を通った個体の外観清掃と消毒を行います。外観に関しては必要に応じ塗料のタッチアップ等を行う場合があります。外観清掃が終わった個体の各部を撮影します。
販売開始の概ね一週間前に販売予定品番と価格をトップページでお知らせします。並行して価格, 製品の状態, 使用真空管, 画像, 実機特性データ等を記載したページを作成します。
大きな流れはだいたいこんな感じです。入荷から再販まで短いもので一ヶ月、長い場合で半年以上の時間とプロセスを経て毎月下旬の週末20時にアップすることが多いのですが、今月は稼働日が少ない関係で12/21(火) 20時アップになる見込みです。来週早々にはラインナップをお知らせ出来る見込です。