先日ちょっとご紹介した
SV-38Tのリビルド案件。なぜか皆さんから結構反響がありました。そんなこともやるんですね…私のアンプも出来ますか等々。時間と工数はかかりますが基本的には可能ですのでご興味ある方はお知らせ下さい。プロ仕様の配線+パーツのリフレッシュはとても気持ちの良いものです。
その38T、やっと片chが組み上がりつつあります。コンデンサー全交換,配線全リフレッシュ,カップリングArizona化…等々。温存したのはハイグレードカーボン抵抗くらいです。CSチャンネルで50年代の旧車を完全に分解してイチから組み直して新車同様に再生する番組が好きでよく観るのですが、まさにその世界。なんとか残り片chを組み上げて年内にお納め出来ればと思っているのですが。

そんななか今日は京都のAさんが試聴に。今日で四回目。最近ちょっと流行っているJBL 4344のマルチチャレンジ中。パターンとしては以前ご紹介したNさんの事例とよく似ています。
Aさんの低域は上のNさんと同じSV-2PP(2009)。中高域に関してはNさんはLUXチャンデバ+VT-62PPな訳ですが、Aさんは現状アキュフェーズのチャンデバ+F2aシングル。このF2aがちょいと硬いということでWestern Electric 300Bシングルにリプレイスするかの検討会をやりましょうという計画です。

事前に用意したのはこの布陣。Western Electric 310Aが6本, 300Bも6本, 274Bが2本並んでいます。

SV-91Bは骨格感がしっかりしていて輪郭を明確に出す感じ。写真には出ていませんがSV-S1616D/Western Electric 300B+5AR4仕様は滑らかでしっとりと聴かせる印象。Aさんのセッテイングバランスを伺うと当社試聴室よりミッドバスをかなり絞ってHFとSHFをかなり上げていらっしゃるようですので、仮に中高域が300B、なかんずくWestern Electric 300Bになるとバランスも相当変わるだろうと想像します。
別案としてはバイアンプをやめてSV-2PP(2009)のドライブ段の300BをWestern Electric 300B, 845(4本)をCetron845かPSVANE WE845というのもありですが折角マルチ化したのでF2a→300Bの方が変化量が大きいでしょうね。


Aさんをお見送りしたあとは
JB-320LM/Western Electric 300Bバージョンの動作チェック。最近こんな感じで真空管アップグレード時にアンプ健康診断もいっしょに…というリクエストをかなり頂いています。
写真では分かりませんがドライブ段がMcIntosh MC30から移植したGE 6L6GC/
7027。整流管は東芝5AR4というこだわりの仕様です。せっかくの機会ですので細部もチェックして完全な状態でお返しできればと思っています。