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時にはこんな…

時にはこんな急患が飛び込んでくることも…まずはWestern Electric 274B 刻印(おそらく1944年製)。
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この個体は当社販売の品物ではないのですが、”フィラメントが点かなくなったから診て”というSOSをいただいて送っていただいたもの。今や一本25万の値がつくこともあるという超ヴィンテージ球ですから持ち主が慌てるのも無理からぬことです。

送っていただいて確認したら上の写真のピン内部のハンダクラックが原因で接触不良となっていることが判明。慎重に70数年前のハンダを吸い取って再び流し込んだところ暫くは使えたのですが再び使用不能に。再検査を行ったところ別のピン内部のリードが金属疲労で折れていることが判明。通常はこの時点で諦めるところですが、特殊な工具を使えばピンを抜くことが出来るかもしれないということが分かり、ハンダを完全にバキュームしてピンを抜き、折れた線材を接合して再びピンを被せハンダを流すというアクロバティックな作業の結果なんとか復活させることが出来ました。
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息を吹き返した274B刻印。真空管が挿入された状態でガラス部を持ち左右に揺さぶるような応力を与えることで起こるトラブルですから現行球でも気を付けたいものです。

続いてはSV-91B/前期キット組立品。310Aと300BはWestern Electric。整流管はCetron 5R4WGBです。この5R4WGB、見た目は武骨ですがNATO軍の戦車用に製造された非常に堅牢な耐震管なのです。一時期、大量に放出されたので値段も安いですが持っている方は大切になさって下さい。
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この91B、2004年に初めて作った真空管アンプキットということでお客さんの愛着もひとしおでしたが、定期的に行っておられた電圧測定時に電源トランスを飛ばしてしまわれるという大事故に。アンプを送っていただいたところ確かにA電源巻線がレイヤーショートで修復不能でしたので、現91Bのハシモト製電源トランスを移植して無事復活しました。
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これが修復後のアンプ内部。電圧増幅部以外は再組立に近い大がかりな作業になりましたが無事治ってよかったです。

今日は修理品だけでなく新規組立代行の出荷前点検も。これはSV-Pre1616D/竹(Gold Lion ECC82 × 3仕様)。
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組立代行品にはこんな成績証明書(例)がつきます。いわばアンプの健康診断結果ですね。
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内部はこんな感じ。出力部のカップリングは定番のASCにアップグレードされています。

そして今日もWestern Electric 300B。このSV-S1616DはPSVANE WE300B仕様で使っておられたものですが、このたび念願のWestern Electric 300B仕様にアップグレードということになり、アンプをお預かりしてエージングを兼ねて調整を行っています。周波数特性, 最大出力, 歪率が伸び、残留ノイズが下がるという理想的な結果に。ワタシも是非!という方はぜひご一報ください。
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年内の業務も残すところ三週間。一台でも多く、でも一台こそ全ての気持ちで頑張っていければと思っています。



by audiokaleidoscope | 2021-12-07 20:58 | オーディオ

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