舌で蕎麦を、耳でジャズを!
2021年 11月 22日

※お店の許可をいただいてご紹介させて頂いています。
ここの大将がショールームに試聴にいらっしゃったのがきっかけで意気投合したのは2年ほど前でしょうか。JBL4343を鳴らし切りたい!というお話を伺って
D/Aコンバーター:SV-192PRO
プリアンプ:SV-722(C22)
というジャズを鳴らす定番セットアップを提案させていただいて楽しんでおられましたが、マルチアンプをやってみたいという想いが湧き上がってこられ、従来システムを温存する形で今回のシステム拡張に至りました。
結果
フォノEQ:SV-722(C22)
プリアンプ:SV-310
パワーアンプ(低域):SV-2PP(2009)
という布陣に。従来プリとして使っていたSV-722(C22)のフォノ部を活かしREC OUTからSV-310へ。SV-310から大将が用意されたチャンデバへ。チャンデバから高域/低域専用パワーアンプへ接続する流れです。

最初伺ってSV-8800SE/KT150単独で鳴っている音を聴かせて頂いたのですが、もう十分に良い音で4343らしいスケール感が印象的でありましたが、今回マルチアンプ化したことで低域の沈み込みや量感の改善だけでなく、立体感のある弾むようなローエンドが現れて音楽の動きが更に鮮やかになりました。
チューニングはかなり大変でした。過去の経験から4343/4344のマルチはクロスオーバー290Hzでローパス側が-18dB/oct.、ハイパス側が-12dB/oct.を基準として追い込んでいくのですが、今回大将が用意されたチャンデバが純業務用途でフィルターカーブがハイパス/ローパスとも-24dB/oct.固定となっており、且つハイパス側の最低クロスオーバーが約400Hzという制約があったため、ウーハーとミッドバスの繋がりを出すのに何度も試行錯誤して約3時間で思った音が出るようになった感じです。特にアナログ再生時の鮮度感は一聴に値すると思います。
大将によれば”ジャズ蕎麦屋”ではないので、日ごろは小音量でサブスピーカーが鳴っているそうですが、ご要望あれば鳴らしますよ!とのこと。出来ればお客さんの混んでいない時間帯に伺って美味しい蕎麦に舌鼓をうちながら全盛期のジャズも併せて喫していただきたいと思います!