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「SV-128B」復活の狼煙

8/20の「真空管アンプ一本勝負」は「SV-128B II」(多極管シングルのトップモデル)復活のお知らせと共に各種出力管で音を聴いていただく趣向です。
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旧モデル(SV-128B)がリリースされたのは2012年。一旦は完売となっておりましたが復活を望む声をいただき、限定で追加生産させて頂くことと致しました。

(SV-128B IIについて)
多極管シングルの常識を打ち破る出力(25W+25W:KT150使用時)で市場を席捲したSV-128BがシリーズIIになって復活。ハンマーを打ち下ろしたようなタイト&クリアなサウンドをご堪能ください。

いまやKT150は現行真空管の代表格といえるほどポピュラーな存在となりました。定格は全てにおいてKT88を凌駕しプレート損失=70Wの威容は比類なき可能性を秘めた魅力溢れる存在です。

真空管アンプ回路は歴史的にも成熟している訳ですが、従来の回路ではKT150の潜在能力を極限まで引き出せるとは言えず、多極管シングル=8W止まりという既成概念を破る新しい概念の回路設計が必要でした。周到な設計と入念な音決めの結果、従来多極管シングルアンプの約三倍の出力を引き出すことが成功したのがこのSV-128B IIです。

出力部は本機はプレート電圧をノーマル/ハイから選べるようになっており、KT88,6550はノーマルモードで15W以上、KT90,KT120,KT150はハイレギュレーションモードで20W以上の出力を得ています。これは当社製品の歴史的にもシングルアンプではトランスドライブ回路での845に次ぐ出力。+B電圧500V台でこのパフォーマンスは世界的にもほとんど類例がありません。もちろん出力管の動作は定格内で行われており、出力のため寿命や音質を犠牲にすることは全くありません。

SV-128B IIの強力な出力部をサポートするのは橋本電気製特注トランス群、整流管には高効率で堅牢さが自慢の5AR4、そして前段球には欧州版310Aの異名を持つ名管Mullard CV-358/EF37A(赤球)を電圧増幅とカソードフォロア・ドライブに配し、出力管をフルスイングしています。
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各出力管の最適動作のため、本機は固定バイアス(要調整)となっておりますが、シャーシ上にテストポイントを設けておりますのでデジタルテスター一つで容易に最適条件のアサインが可能です。
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負荷インピーダンスは4Ω/8Ωが基本(配線変更により16Ωも選択可)。6Ωスピーカーは出力と音質の見地から8Ω負荷を推奨します。
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アンプ内部は当社高級モデルに共通の手配線。プリント基板にはない存在感だけでなくパーツ単位のグレードアップが容易なのも大きな魅力です。
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シャーシ内部のモード変換部。プラスドライバーでプレートを移動させることによりノーマル/ハイレギュレーションの設定変更を行います。KT88~KT150を縦横無尽に差し換えて楽しむならノーマル、KT90/KT120/KT150の限界性能を引き出すのであればハイレギュレーションモードを選択します。

形式:多極管シングルパワーアンプ(KT88, 6550, KT90, KT120, KT150対応)
※固定バイアス(真空管交換時調整要)
入力:1系統ヴォリュームなし
配線仕様:手配線(ヒータ電源のみ基板使用)
SPインピーダンス:4/8Ω (配線変更により16Ωも選択可)
使用真空管:CV358/EF37A×4、KT150等×2、5AR4×1
出力:20W+20W以上(KT90, KT120, KT150使用時), 15W+15W以上(KT88, 6550使用時)
周波数特性:15Hz〜45kHz(1W 8Ω -3dB)
ゲイン:27dB(8Ω)
サイズmm(突起部含む):W400×D300×H220
重量:24kg

近日ホームページにて受付開始予定です。どうぞご期待下さい!




by audiokaleidoscope | 2021-08-19 23:59 | オーディオ

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