
他方、測定データというのはある仮想的動作条件を与えられた際の結果であり、実際自分のアンプでどういう振舞いをするかを知ることは非常に価値があることです。当社オリジナルアンプの完成品, 組立代行品, 中古品, 修理品には基本的に全て成績証明(測定データ)がつくのも、アンプであれ真空管であれ全く同じデータを示すものは二つとないからです。
今回Western Electric 300Bバージョンを設定したオリジナルアンプ5機種はプレート電圧/プレート電流/バイアス電圧全てが異なります。したがって実装される製品に実際真空管を搭載して全てのペアをチェックすることにしています。上の写真はSV-S1616D/300B仕様でご注文を頂いた300B群を確認している状況という訳です。
実は今回まとまった数のWestern Electric 300Bの実装確認を行っていて発見がありました。下の写真をご覧ください。

実は3月に入手したLOT 2113は特性的に06年までの復刻品と大きな差はありませんでした。僅か2ペアという少ない検証結果ですので被検体数が少なく検証といえるほどのものではありませんが、今回はN(母集団)が大きく中心値やばらつきの状況も非常によく分かったので偶然の結果ではありません。
MUSIC BIRDで思い出しましたが6/11(金)・6/25(金)の二回シリーズは”真空管アンプ一本勝負の守護神”、ジャズベーシスト小林真人さんゲスト参加による「ベーシスト小林真人presents "All About Benny" SP盤で聴くベニーグッドマン一本勝負」です!
当番組では小林さんゲスト回は年初第一回に決まっていたのですが、諸般の理由で今年はこの時期にずれ込んでしまいました。小林ファンの皆さんには大変お待たせしましたが、前編(6/11)は小林さんご持参のアクースティック蓄音機中心、後編(6/25)はウエスタン7A+540AW/陣笠(いずれも1920年代の世界最初期の電気再生システム)で全編ベニーグッドマンのSP盤でお楽しみ頂きます。



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