今日は残務整理を行いながらショールームで来客対応。ゆっくりと時間が過ぎていきます。
先日買い取らせていただいたオートグラフ。チェックが終わったばかりですが”いちど音を聴いてみたかった”と仰るIさんがお越しになられました。

アンプは
SV-310+
SV-91B+
SV-284D。シングルの自然さと845の空気感を加えた組合せです。オートグラフにはパイオニアのリボンツィーターをパラ接続しています。
女性ヴォーカルがお好きなIさんにと様々な音源を聴いていただいているうち、オートグラフならではのリッチな響きにだんだんテンションが上がってきて、気がつけばIさん宅にお納めすることが決まっていました。思い起こすと
第二のオートグラフも納得のいく音でなるまで3年くらいかかりました。Iさんとは私の経験も交えてチューニングのお手伝いが出来たらと思っています。
その後はNさんとHさんがアンプ持込でJBL4344の聴き比べ。内外の名機と当社アンプの比較試聴です。
EAR 534。EL34パラppかと思ったらパラシングルをプッシュプル動作させるというEARならではの一ひねりある回路構成です。EARアンプは以前859とV20の二台のアンプを所有したことがあり、その濃厚な表現がたいへん印象的だったのですが、この534は意外なほどクリアでスカッとした表現。どちらかいうと民生用途でなくスタジオユースをイメージした音作りになっているのかもしれません。

つづいて
トライオード TRX-M300。SV-91Bのモノラルバージョンあるいは
LM91Aの直流点火バージョンともいえるM300ですが洗練された上品な音を聴かせてくれ、JBLをパワフルにドライブするというより欧州系のスピーカーをエレガントに鳴らすのに最適な表現といえるでしょう。
しかしながら同じタマ、近似した回路構成でも作り手が違うとこんなに音が違うんだ…と一同納得。今日は大先輩の音を聴かせていただいて勉強になりました。とても楽しいゴールデンな一日でした。
明日からは基本在宅。今月の特選中古品のエージングやらお預かりしているアンプのメインテナンスであっという間に時間が過ぎそうです。そういえば先日一日で売り切れてしまった
Brimar CV4003。どうやら続編が期待できそうです。