青は藍より出でて藍より青し ~It is bluer than indigo~
2021年 03月 28日
第一回(4/16オンエア)では#0613と#2113を比較している訳ですが、このの差異について先日のブログでこう書きました。
今回のオンエアではまさにその感覚を味わっていただけると思いますが、今回環境が変わったことで新たな発見がありましたので補足しますと交流点火アンプである86Bでは高域レスポンスにおいても明らかに#2113の方がレンジが広いことが分かっています。レゾナンスが深くリッチなだけでなく帯域も伸びている#2113。オーディオは優劣ではないと毎度申し上げている訳ですが、アンプの音質を決定づける出力管のポテンシャルとしては明らかに#2113は#0613を凌駕したと申し上げて差支えないでしょう。まさにその持ち味は「青は藍より出でて藍より青し」(Blue is out of indigo and bluer than indigo)です。
第二回(4/30オンエア)では#2113を各世代のオールド300Bと比較試聴していきます。登場するのは88年(オリジナル最終ロット), 59年, 40年代(刻印)。あらためて比較してみると同じWE300Bでも年代によってかなり音質に差異があることが分かります。しっとり落ち着いた88年。音の張り出しが明確な59年。量感豊かでリッチな40年代刻印…初代300Aまで遡るとすれば80年以上の歴史のあるWE300B。06年で途絶えたと誰もが思っていたその歴史が再び動き出した興奮を抑えることが出来ません。
なお今回のレポートは番組における試聴結果であり、Western Electric社の意見を代弁するものではなく、同社製品の品質を予見あるいは保証するものでありません。また現時点で国内代理店から新WE300Bの取扱いについての正式なアナウンスは行われておりません。国内における販売時期, 価格等の情報は代理店の正式発表をお待ちください。