SV-192PROIIの通常版(China 12AU7)とBrimar 12AU7版の需要バランスは当初半々で設定しておりました。Brimarが非常に高評価だということを踏まえても価格差があるし、まあそんなもんだろうと思っていたのです。


この13D5という品番について少し説明しますと…ごく簡単にいえば一般市場での小売用に製造されたものでなく軍用あるいは工業用にごく一部製造された指定納入先品番なのです。ではその納入先は…?といえばNATO(北大西洋条約機構:North Atlantic Treaty Organization)。数年前に約15,000本の未使用13D5が放出されという情報がありましたから、これはその一部と考えて差支えないでしょう。いずれはCVナンバー管と同じように重用されることになると思います。
この13D5を無作為に抽出してFactory Code(工場の製造管理番号)から製造年次を確認してみたところ1960年代初頭の製造品であろうことが分かりました。
仕向先が異なるタマが混入していたという少しミステリアスな出来事であった訳ですが、こういう歴史の偶然みたいなものに遭遇できるのもタマ遊びの面白さかもしれませんね。今後暫くの間のみですが192PROIIはNATO仕様ということになりそうです。