JAZZをひたすらJAZZらしく
2021年 03月 03日
なんだかんだで一年弱…最初は「自分のオーディオがなんだか分からなくなって…」と仰るMさんが試聴にいらっしゃったのがきっかけでした。
それからMさんの目指す音をしっかりと認識し、何度か打合せをしてMさんのリスニングルームをJAZZ喫茶化すべく今日まで楽しみながら取り組まさせて頂いてきた訳ですが、今日で一区切り…なんだか少し寂しいような気持ちです。
完成したMさんのシステム。JBL4429から火の出るようなCDサウンドと日本刀のように研ぎ澄まされたアナログサウンドが繰り出されます。音はひたすら近く、そして前へ。それこそがMさんの目指すJAZZサウンド。

まずはフロントエンドから。pro-ject 2Xperienceにカートリッジは敢えてMM。テクニカのVM-520EBでシャキーンという感じを演出。

フォノEQはもちろんSV-EQ1616D/松!Roll-Offは”RVGポジション”(センター位置でチューニング済)。鮮度と低域の締まりで迫ります。

Mさんのシステムで最も特筆すべきは筋肉質でジューシーなCDの鳴りかもしれません。厚みと奥行きの両立したサウンドの秘密は…?










CEC TL3 3.0とSV-192PROをMUTEC MC-3+USBで完全同期!ベルトドライブのトランスポートでしか味わえない密度感+クロック同期によって極限まで高められた解像度が両立したサウンドはこの3点セットの独壇場です。デジタル伝送は最もアナログ的かつ情報量の多いAES/EBUです。
MUTECのアサインは44kを基準クロックとして1倍(44k)をTL-3の外部クロック入力へ、4倍(176k)を192PROのExternal Wordclock Inputへ供給。当然SRC(Sampling Rate Comverter)出力は24bitで固定します。通常このようなCDのレンジ拡張は音が薄くなって逆につまらなくなったりするものですが…
MUTECのアサインは44kを基準クロックとして1倍(44k)をTL-3の外部クロック入力へ、4倍(176k)を192PROのExternal Wordclock Inputへ供給。当然SRC(Sampling Rate Comverter)出力は24bitで固定します。通常このようなCDのレンジ拡張は音が薄くなって逆につまらなくなったりするものですが…

ポイントは写真右下。SV-192PROの出力は可変を選び出力レベルはMAX!写真が見難いかもしれませんが時計の2時辺りに見える”UNITY”がいわゆるラインレベル同等。そこから上はゲインが上がるだけでなくECC82/12AU7バッファ段の”効き”が高まる”Tube Expand”(チューブ エキスパンド)モードです。音は更に濃く、そして前へ。このポジションを味わうともう元へは戻れません。ECC82はMullard CV4003でローの量感を重視。

となればプリはもちろんSV-310(PSVANE WE最強バージョン)。トランス出力プリでしか実現できない全帯域を同じインピーダンスで送り出すことによってハイエンドからローエンドまで一切の淀みを廃して信号を送り出します。爆音でもうるさくない、極めて小さな音でも量感を失わない為の最大のソリューションです。

…とくればパワーアンプは当然の帰結としてSV-8800SE/最強バージョン。ここで欲しかったのはKT150プッシュプルのしなやかさ+極限まで高められたダイナミックレンジ。JBL4429のウーハーがビシッと制動されて些かも緩みなくローエンドまで沈み込む様子は快感のひとことです。

今日わたしが持ち込んだLP。ブライアン・ブロンバークの”WOOD”。ビートルズのCome Together(ウッドベースソロ)の低音が地を這うよう。WAXTIMEからリリースされた「COMPLETE STUDIO RECORDINGS: MASTER TAKES / MILES DAVIS & BILL EVANS」の音のシズル。そしてコルトレーンのBalladsの深みとチャンネルセパレーション…全ての機器のベクトルが合って初めて現れる世界にMさんが「ずいぶん遠回りしたけど、やっとここまで来ました」と微笑んでおられました。
by audiokaleidoscope
| 2021-03-03 22:33
| オーディオ
