直前の情報解禁となりましたが、SV-192PRO”II”新発売(2/5 金曜日 20時予約枠受付開始)のお知らせです。



振り返りますと、昨年3月に旧SV-192PROの最終生産のご案内を行わせて頂きました。部品調達上の事由による生産完了でしたので出来るだけ多くの方に知って頂き、欲しい方が知らない間に完売になることは避けるべきと考え約枠と現品枠を別々に用意し配慮したつもりが実際は予約枠, 現品枠ともに熾烈な状況となりました。下記のブログをご記憶の方もおられるかもしれません。
その後メーカーと再生産について協議を行った結果、デジタル基板は再設計が必要であること、アナログ周りも同様にパーツ変更が必須であることも明らかになりましたが、関係各位のご尽力の結果、外観的には品番ロゴ以外全く同じ、しかし中身的には更にリファインされたSV-192PRO”II”がデビューすることになった次第です。
前作SV-192PROからの主なバージョンアップ点は
デジタル系・水晶発振器(水晶振動子+発振回路)のバージョンアップ→ジッターレベルの改善(音のフォーカスの向上, 滲み/曇りの減少)・PLL(位相同期回路)の変更 シーラスロジック製チップに変更しクロック精度が向上(音の立ち上がり感の向上, 空間表現の向上)
アナログ系 ・電解コンデンサの変更 :ニチコン製に変更(歪率の改善による透明感の向上)
が主なところで一層アナログ的な滑らかさや自然な倍音感を楽しんで頂けるだけでなくオーディオ的再現性も大幅に向上しております。
昨今のオーディオ業界におけるデジタルの進歩は目覚ましく、サンプリングレート,ビット深度ともにどんどん上がり今や192kHz/24bitに何の目新しさもありません。一方で2008年以降、直販で2000台以上の出荷となった192シリーズに対してスタジオ関係者の皆さんはもとより家庭で音楽を楽しむ皆さんから高いご評価を頂けたのは、スペックでなく音楽的表現力の高さにその理由があったからかもしれません。
比較するのもおこがましいですが、CDプレーヤーの名機として名高いSTUDER A730, BARCO EMT 981が今でも真摯なオーディオファンから愛されているのは、そのアナログ的かつ音楽的な表現にあることは間違いありません。私どものSV-192PRO”II”が基本的なスタイルを変えずに再登場させられることは、提供させていただく側としても大変名誉なことだと考えております。
SV-192PRO”II”には二つのバージョンをご用意します。
標準バージョン(曙光電子12AU7バージョン)
スペシャルバージョン(Brimar 12AU7バージョン)※限定
曙光電子バージョンにつきましては量産当時のSV-192PRO専用の選別済ストックが保管されていたことから、今回採用出来ることとなりました。Brimar 12AU7バージョンに関しましては厳密にペア取りされた個体を実装し完全調整を行って出荷させて頂きます。価格は標準バージョンで158,000円(税別), スペシャルバージョンでプラス10,000円(税別)です。
前回お求め頂けなかった方はもちろん、デジタル再生の更なる高みを目指す方にも心からお奨めさせて頂きたい旧くて新しいニューモデルです。