少々間があいてしまいました。先月中旬以降、皆さんからお預かりさせて頂いている中古品の査定に日々明け暮れ、現在のところ残り60~70件のところまで来ました。これから暫くこんな日々が続きそうです。
単に査定といっても実に奥深い作業です。仮に同じモデルであっても元々キットベースの製品が大半ですので10台あれば10通りの外観, 配線, 特性がある訳です。何度か申し上げているように単に右から左へキットを転売するための仕組みではなく、既にディスコンで現在は入手できないモデルも含めて次のユーザーさんにきちんとバトンをお渡しするための”製品再生事業”という位置づけの取組みですから、製品の価格や程度に関係なく検査,メインテナンス,測定,エージング工程を経て初めて「特選中古品」として販売させて頂くことが出来る訳です。
幸いなことにお預かりさせていただく製品の殆どが非常に程度がよく、少し手を入れるだけで長くご愛用いただけれるものが大半です。今日たまたま私が検品を担当させて頂いたSV-4(KT66pp)などは、まさにプロはだしの逸品でした。

前にもどこかで書いた記憶がありますが、底板を開けてパッと見ただけで、技量とは別に皆さんがどれだけ頑張って作って下さったか、まるで煙が立ち上ってくるように感じられるもの。それはまさに巣立った子供たちとの再会の儀式のように感動的です。
手間暇考えれば利益に繋がる仕事ではありませんが、中古品再生事業を始めて本当に良かったと感じる今日この頃です。