例年になくバタバタな8月も今日でお終い。月末ギリギリになりましたが9月後半のMUSIC BIRDの放送音源の完パケがやっと出来ました。
3月の収録以来スタジオには行けておらず、こちらで録って自分で編集して音源をプロデューサーに送る作業も多少は慣れたものの、やはり大変。スタジオでは基本一発録りですが、内製になるとやり直しが出来る分、変に拘ってしまって音を録り直したりナレーションを入れ直したりして1時間の番組に丸一日掛かるなんてこともしばしばです。
今日出来たのが9/18(再放送25)の「
アナログ再生システム 松/竹/梅 聴き比べ一本勝負」。

数か月待ちという長い期間を経て9月中旬から出荷再開予定のSV-EQ1616D(フォノイコライザー)を久々に聴いてみましょうよ…ということだけでなく上級機にどれだけ迫るかを皆さんご自身の耳でも確認頂けると思います。
そんな今日、すごいサンプル音源が届きました。SNSなどでしばらく前からザワついていた…
キング関口台スタジオのダイレクトカッティング企画第二弾。レコーディング当日にスタジオにお招きいただいていたのですが世の中の状況に鑑みて涙をのんでいたとこともあり、このタイミングで音を聴けるとは何たるラッキー!
ネタバレになってしまうので詳しいことは差し控えますが、事前にイメージしていた音と異なる出音に良い意味で大変驚き思わず唸りました。正直もっとオーディオ的に振ってくるものと予想していたのです。近年流行りの意図的に音数を少なくして音のコントラストを極大化したような音作り…巨大な画像を超高精度な虫眼鏡で覗くような、或る意味エンファサイズした世界観なんだろうと勝手に想像していたのですが見事に裏切られました。
実際聴いてみると正統派ピアノトリオ作品でアプローチは超オーソドックス。その音は全盛期のオーディオラボ(菅野録音)のような自然さ。アナログハーフインチのマスターを聴いているようなスーパーリアリズムです。音場全体を俯瞰するような前後感と楽器の音色のリアルさを足したような王道的アプローチにプロデューサー生島さんの心意気をひしひしと感じました。

45rpm2枚組で価格は5,800円(税別)。発売は11月25日予定とのこと。最近この手の音源はプレミア価格が半ば当然という感じのなかで極めて良心的な価格に拍手。
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