大切なのは「どんな音を出したいか」
2020年 07月 29日
オーディオは上を見ても下を見てもキリがない…ほとんどの方が何らかの縛りの中で何を買って良いのか分からず大いに迷う訳ですが、そんな無限とも言える組合せの中にも王道というか、これは間違いなし!という太鼓判的組み合わせが幾つか存在します。
今日はそれなりの投資に見合う、ジャズファンにとって極めて魅力的な組み合わせの一例をご紹介します。
それぞれのコンポーネントは音質的にも定評がある高級品ですが、どんな音を狙ってこの組合せになったのか理解に苦しむところがあったので、ざっくばらんにMさんに伺うと「出入りしていたショップから勧められるまま一台一台足していったら結果的にこうなったとしか言いようがありません」とのこと。音もジャズやヴォーカルがお好きというMさんの好みに必ずしもマッチしているとは言い難いものでした。
Mさんから「今まで散々回り道してきたが一度リセットしたい。自分の聴きたい音に忠実なシンプルで骨太なシステムに再構築したい」というお話を伺ったので、フロントエンド機器+フォノEQまで温存することにしてプリ以降スピーカーまでをリフレッシュしようという事に。試聴室で音を聴いていただきこの組み合わせに決まった訳ですが結果的には大正解でした。
クラシック中心の方であれば、SV-310+SV-91B+タンノイTurnberryあるいはStirling辺りの組合せ辺りが常識的価格のなかでの王道システムの一つ。大切なのは「自分がどんな音を出したいか」を常に意識すること、人任せにせず信念をもって自分で選ぶことだと思います。