今日は
エレキットTU-8500を組み立てる機会を頂きました。多機能でコスト高いパフォーマンスが魅力の真空管プリアンプキットです。
姉妹機
TU-8200Rsvだけでなく汎用プリとして十分なパフォーマンスを秘めたTU-8500。この価格でMM/MC対応のフォノEQ内蔵というから驚きです。
エレキットならではの一枚基板+高密度実装。私どものオール手配線のキットとはモノづくりの考え方そのものが異なります。こういった他流試合を通じて勉強させていただくことも多いので、諸先輩たちが手掛けたキットを作るのは大好きです。
真空管周りも極めて合理的にレイアウトされています。今回カップリングコンデンサーは
Del-Ritmo 0.47uFにアップグレード。TU-8500は非常にクリアで色付けのないストレートな表現が特徴ですが、カップリングをオイルコンにすることでグッと色気と存在感が増す感じです。真空管は曙光電子の12AU7が標準ですがBrimarに換えると音が解れて透明感が増し更に好音質に。
ちょっと驚いたのがフォノEQセクション。かなり抜けが良く音に明るさがありエッジも明確です。MMでバリバリ鳴らすも良し、MCでしっとり繊細に鳴らすも良し。フォノEQだけでもTU‐8500を買う価値は十分にあると言えます。
製作は実作業ベースで約5時間でした。慣れていない方でも週末二日で十分音出し出来る丁寧な組立マニュアルもエレキットならでは。”プリに挑戦したいけどチョット敷居が高いなあ”と思っていらっしゃる方に心からお奨めしたい逸品です。