バーチャル試聴室体験はいかが?
2020年 05月 10日

これまでは毎回テーマを決めて、そのテーマに沿った機材を事前に局に送るか持ち込んで収録するスタイル。それがリモートになることで
①機材(アンプ)の制約がなくなる
②収録時間の制約がなくなる
③音源の制約がなくなる
というメリットが生じます。更にいえば収録場所が自ずと当社試聴室になることで様々な冒険も出来るのではないか…そんな風に考えて今日会社で色々とトライしています。思えばオーディオの仕事だって不見転(みずてん)で大岩に独り鑿(のみ)を振るうようなマインドで20何年やってきて、これまでの様々な難局も誰かの助けが必ずあって乗り越えることが出来てきたので今回も必ず上手くいくと信じて…。

いままでPAやライブレコーディングの経験はあってもオーディオの音をリアルに録るという事をしたことが殆どないので様々なマイキングを試して実際の聴感に一番近いセッティングを様々模索しています。
マイクがスピーカーに近すぎると音場感が損なわれますし、遠いと明晰度が落ちる…その二律背反のなかでマイクは二本だけ、リバーブやコンプやEQは一切掛けない等のルールを決めて色々と試しているのですが、逆に人間の耳の凄さを改めて感じているところです。知り合いのレコーディングエンジニアにノウハウを教えていただきながら段々いい感じになってきました。
仮にこれでセッティングが決まれば、皆さんが私どもの試聴室で日々体験頂いていることをバーチャルに味わっていただけるのではないか…こんな事をいま考えている、そんな今日でした。なんでも挑戦してみなければ失敗も成功もない、そんな気持ちで挑戦してみたいと思っています。