以前わたしも本選(試聴会&授賞式)を見学したことがあります。”オーディオの甲子園”と言われるに相応しい熱気を感じた良いイベントでした。いい意味でのアマチュアリズムとピュアリズムの大切さを思い出させてくれたものです。
今日は静岡のAさんがそのコンテストの本選入りは逃したものの二次審査まで残ったという作品を携えて試聴室にいらっしゃいました。コンテストに出品して書類審査,一次審査,本選…と勝ち抜けたところで自分の作品のどこが良くてどこが要改善なのかまでは分からないことがほとんど。Aさんのリクエストは自分の作ったスピーカーを客観的に評価して欲しい、というものでした。

自作スピーカーの評価は設計的評価、意匠的評価、製作技術的評価、音質的評価 等さまざまな方法に分かれる訳ですが最も客観的になれないのは最後の”音”についてではないかと思います。アンプもそうですが前回のエントリーに書いた通り実は一番”良い結果が出やすい”条件で測定しています。定インピーダンス8Ω負荷の1W出力における周波数特性,歪率を測定してカタログに載せたところで音については殆んど何も語っていません。
明日はAさんから事前に頂いていた”もう一つの相談”について書きます。絶滅危惧種とも言われるCDプレーヤーに一筋の光が見えているという話題です。