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予約受付はじまりました!

本日SV-EQ1616Dの予約受付を開始させていただきました。
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元々の予定では「ブログで1/31から予約受付と書いたから今日じゅうに(夜までに)アップしなければ!」くらいに思っていたのですが、朝いちばんから電話が入りだして「ホームページでSV-EQ1616Dが見当たらないのですが…」というお問い合わせを立て続けに頂く結果に。予定を入れ替えて14時に急きょアップさせて頂いた次第です。

ファーストロットということもあり製品自体は十分な数量をご用意していますのでご安心頂きたいのですが、実はオプションで設定させていただいているASC X335 2.2uF(カップリングコンデンサー)が早くも怪しくなってきました。このコンデンサーは信号に重畳している直流分を漉し取って交流分(音楽信号)のみを後続機器(プリアンプまたはプリメインアンプ)に送り出す音質的に非常に重要な部分で音質グレードアップのための決め手として多くの方が注目するパーツです。様々なコンデンザーの音質チェックを行った結果、SV-Pre1616D同様ASCを指定銘柄といたしました。

ASCには二種類あり、市場でみかける台湾OEM品のほかUSA製があります。USA製は実質製造中止となっており数をまとめて別注しないと製造してもらえないので、一旦切れると数か月待ちとなるのが普通です。今日の感じでは出荷開始予定の3月末までに非常に高い確率で確保分が完売(入荷待ち)となる公算が大です。次のASC入荷は6月末頃となる見込みですのでカップリングのアップグレードをEQ1616Dご購入と同時に予定しているお客さまはお早めのご検討をお奨めします。

参考記事

次に製品ページでご紹介させて頂いている「松・竹・梅」セットですが、松セットでご紹介しているPSVANE WE274Bを他の現行274Bに替えても大丈夫か?というお問い合わせを何件かいただいています。これについては先日のブログでも少し書きましたが、出来ればオールドに近い内部抵抗を有するPSVANE WE274Bをお使い頂きたいのです。

整流管に関しては管内ドロップ電圧の大きい(=内部抵抗の大きい)NOS(ヴィンテージ)の方が音質的に優れていることが知られています。ブログの中では

「管内降下電圧の大きい直熱整流管に替えた時の音のニュアンスの豊かさは特筆に値するものでした。井筒さん(注:収録ゲスト)が感想のなかで”整流管を替えていくことで、どんどん声が優しくなっているように感じる”と仰っていましたが、井筒さんの声の抑揚感までも変化しているように聴こえます」

と書いていますが、この傾向は現行274BではPSVANE WE特有と言って差支えありません。誤解を避ける意味で申し上げればGolden Dragon或いは他のブランドの現行274Bに電気的問題がある訳ではありません。むしろレギュレーションが向上して整流管としての電気的効率は良くなっているのですが、反面 オールド274Bに通じる弾力性(しなやかさ)とヘッドルームの高い表現は現行274Bではやや希薄であることもお伝えしておきたいと思います。

お話は変わってアナログレコード人気が一過性のものでないことは明らかです。
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このグラフをご覧いただくと、今後も堅調にプレス枚数を増やしていくだろうことが容易に想像できます。特にアナログ人気が若い方に広く浸透しつつあることは業界に関わる者として心より歓迎すべきこと。一方で市場を俯瞰するとアナログに限らず極端な価格の二極化が進行しています。1万円でレコードが聴けるセットもあれば1000万円以上のシステムも珍しくない時代になりました。

もし私どもに果たすべきミッションがあるとすれば”身近な金額でモノづくりの楽しさと音楽を聴く歓びを”ということかもしれません。2015年からスタートした1616プロジェクトは私どもの起業精神への原点回帰の象徴でもあった訳ですが、このSV-EQ1616Dの登場を以てシリーズのフルラインナップが一旦完成と言えるかもしれません。

企画スタートからちょうど2年...過去22年間で開発にいちばん時間が掛かった製品になりましたが、その大変さを吹き飛ばすような製品が出来たのではないかと思っています。社内,社外ふくめてこのプロジェクトに関わって下さった全ての方に心よりの感謝を捧げて記念すべき予約受付の稿を閉じます。



by audiokaleidoscope | 2020-01-31 21:28 | オーディオ

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