レコードコンサートのような一日
2019年 12月 07日



今回のキモは初期盤がレコーディングされた当時のEQカーブで聴くとどれだけ音質が変わるだろう…というテーマだった訳ですが、ある方が”よく〇〇盤は音が悪いとかいうけど、それは本来のカーブで聴いてないからであって、カーブが合ってればこんな音がすることが分かってないのかもね…”という発言が今日会場におられた全ての皆さんの気持ちを代弁していたように思います。
個人的に予想外だったのが、最後に参考程度にかけたSP盤(上の写真の最後の三枚)。SP盤のカーブはLP以上に複雑(というか年代,レーベルによってイコライゼーションがばらばら)なのでROLL-OFF(1kHz以上の高域調整)をEQあり/なしで切り替えたりON時でもトーンコントロール的に微調整できる機能を付けたのですが、これがドンピシャにはまって最初”え? これがSPですか?”と声が出るほど自然な音に皆さん結構驚いておられる様子でした。もっと古臭い音がするという先入観が強いのでしょうね。最後に掛けたナタン・ミルシテインのブルッフ/ヴァイオリンコンチェルト(1942年)は皆さん集中して聴いておられて私も大感動。このデモやって本当に良かったです。

気がつくとEQ1616Dを使ったレコード演奏会で3時間以上、全てが終わったあとに”明日もこの感じでやりますか?”というお問い合わせが沢山ありました。そこで急遽ですが流れを変えます。
私どもハード屋がこれだけ音楽そのものに寄り添って来場者の皆さんと一緒に盛り上がれたのは初めてのことかもしれません。メールでたくさんのご感想やご意見も頂戴していますので明日そして今後のモノづくりや試聴会の運営に役立たせて頂きます。どうも有難うございます!
まずは一日ぶじ終わりましたことを報告させて頂きます。明日も14時半までぶっ飛ばします!