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レコードコンサートのような一日

第三回ヨドバシカメラAKIBA試聴会初日。あっという間に終わってしまいました。
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今回はゲストイベントをせず終日デモとした関係で入りを若干心配していましたが、前回よりもご来場者数が二割以上も増えたそうで何とも嬉しいかぎり。
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今回一日中バタバタで写真を撮るお願いも十分できませんでしたが、毎回好評の”はじめての真空管アンプ”セミナーこそ予定通りだったものの、SV-EQ1616Dの音を出し始めた頃から次第に様相が変わってきてオーディオ試聴会というより”初期盤極上レコードコンサート”的雰囲気に。もうこれが盛り上がって本当に楽しかった!
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これが今日かけた主なLPとSP盤(の一部)。ある程度予想はしていましたが筋金入りの初期盤マニアの方が加勢して下さって、私の拙い説明よりもずっと参考になるヴィヴィッドな解説が秀逸。

今回のキモは初期盤がレコーディングされた当時のEQカーブで聴くとどれだけ音質が変わるだろう…というテーマだった訳ですが、ある方が”よく〇〇盤は音が悪いとかいうけど、それは本来のカーブで聴いてないからであって、カーブが合ってればこんな音がすることが分かってないのかもね…”という発言が今日会場におられた全ての皆さんの気持ちを代弁していたように思います。

個人的に予想外だったのが、最後に参考程度にかけたSP盤(上の写真の最後の三枚)。SP盤のカーブはLP以上に複雑(というか年代,レーベルによってイコライゼーションがばらばら)なのでROLL-OFF(1kHz以上の高域調整)をEQあり/なしで切り替えたりON時でもトーンコントロール的に微調整できる機能を付けたのですが、これがドンピシャにはまって最初”え? これがSPですか?”と声が出るほど自然な音に皆さん結構驚いておられる様子でした。もっと古臭い音がするという先入観が強いのでしょうね。最後に掛けたナタン・ミルシテインのブルッフ/ヴァイオリンコンチェルト(1942年)は皆さん集中して聴いておられて私も大感動。このデモやって本当に良かったです。

あと来場された方の持込みで井筒香奈江さんの新譜”Direct Cutting at King Sekiguchidai Studio [Analog]” のリクエストがあったときに全くの偶然で井筒さん本人が会場にいらっしゃるという嬉しいハプニングもありました。
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B面をフルで掛け終わった時、会場の全員が後ろを振り返って井筒さんに拍手を送っている様は本当に感動的でオーディオの試聴会とは雰囲気が違う感覚が会場を満たしました。

気がつくとEQ1616Dを使ったレコード演奏会で3時間以上、全てが終わったあとに”明日もこの感じでやりますか?”というお問い合わせが沢山ありました。そこで急遽ですが流れを変えます。

明日は”ランク×ジャンル別”システム構築ガイド(初級~上級)をやります、これ自体を変えることは致しませんが中級以上のデモは基本SV-EQ1616Dを使った”初期盤LPタイム”でいくことにします。

私どもハード屋がこれだけ音楽そのものに寄り添って来場者の皆さんと一緒に盛り上がれたのは初めてのことかもしれません。メールでたくさんのご感想やご意見も頂戴していますので明日そして今後のモノづくりや試聴会の運営に役立たせて頂きます。どうも有難うございます!

まずは一日ぶじ終わりましたことを報告させて頂きます。明日も14時半までぶっ飛ばします!



by audiokaleidoscope | 2019-12-07 23:59 | オーディオ

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