人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2

今回二本目の収録は本編オンエア前にも関わらずブログの反響が大変大きかった「EQカーブでこんなに違う!SV-EQ1616D(フォノイコライザー)一本勝負!」の続編。
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05511619.jpg
SV-EQ1616D(左)とSV-Pre1616D(右)が再登場

ただ続編といっても同じことをやっても面白くないので前回とは試聴の方法を変えました。前回は再発盤(RIAAカーブ)と初期盤(オリジナルカーブ)の比較だったのですが、今回は盤自体は初期盤に固定して最初RIAAカーブで再生した後、オリジナルカーブで再生するという方法です。

これによって再発盤と初期盤という音源自体の差異を無くせるだけでなく、現在でもオリジナル盤, 初期盤収集家の皆さんの多くが(恐らく)RIAAカーブで聴いておられると思いますので、本来のカーブで聴くとこうなりますよ…という意味においても意味があるかなと思った次第です。なおカートリッジですが前回はオルトフォンSPU→今回SHURE V-15 typeIIIにしてよりガッツある再生音を目指しました。

試聴レコードは以下の通りです。
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05434586.jpg
Miles Davis ”Someday My Prince Will Come” (Columbia/ old NABカーブ)1961
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05434477.jpg
”Art Blakey And The Jazz Messengers” (AESカーブ)1958
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05444908.jpg
Miles Davis ”Kind Of Blue” (Columbia/ old NABカーブ)1959
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05450280.jpg
Sonny Rollins:A Night At The "Village Vanguard" (AESカーブ) 1957

同じ盤でも適正カーブで再生することで音の力強さ,特に中高域の鮮度感に大きな差異が出ることはオンエアを聴いて頂ければ誰でも分ると思いますが、オンエアに先んじて12/7(土)16:30~ ヨドバシカメラ試聴会にて今回のLPを使った比較試聴デモを行いますので、是非ご自身の耳でその違いを確認いただければと思います。

そして今回もSP再生タイム。SP盤はLP以上にレーベルや録音時期によって音質が異なりますのでSV-EQ1616Dでは1kHz以上のロールオフ(高域レベルの減衰特性)のON/OFFが出来るだけでなく、ロールオフON時の微調整をトーンコントロール的にも出来るようになっていますので、それぞれのSP盤を最適な音質で楽しんで頂けます。詳しくはこちらをご参照下さい。SP盤再生においてもUSA-SP(米国系)とEU-SP(欧州系)の両方に対応しています。

いままでのSP盤再生可能なフォノEQの多くが1kHz以下がRIAA準拠で1kHz以上をオールオフせずに伸ばし放しにしているか、上級機でもターンオーバー(1kHz以下)とロールオフ(1kHz以上)の周波数を切り替えているだけでカーブそれぞれの微妙な低域特性までは切り替えられていませんでした。SV-EQ1616Dは操作が複雑すぎず且つ汎用性を持たせられたという意味でも全ての機能を有効に使って頂けると考えます。

今回収録で使ったのは
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05451616.jpg
NBC's Chamber Music Society Of Lower Basin Street(3枚組)から
"Sidney Bechet/Muskrat Ramble" Victor(1941) 再生カーブUSA-SP(ロールオフFLAT)
新旧イコライジングカーブで聴くLP&SP盤 part2_b0350085_05455156.jpg
Frank Sinatra"Three Coins In The Fountain" Capitol Records(1954)※日本再発盤
再生USA-SP(ロールオフON/センター)

の2枚です。SP盤もヨドバシで聴いて頂けると思いますので、是非こちらもお楽しみに!なおSV-EQ1616Dの予約受付開始は2020年1月中旬を予定しています。価格は?…こちらも期待を裏切らないつもりですので、もうしばらくお待ち頂ければ幸いです。



by audiokaleidoscope | 2019-11-28 23:59 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


by SUNVALLEY audio