心配された風雨も朝にはすっかり収まりいい天気。朝いちばんこそ公共交通機関への影響が若干残った感じはありませんでしたが、気がつけばいつもの真空管オーディオフェア…いや会場の熱気や笑い声は今までで一番だったかもしれないと思わせる、そんな初日でした。

皆さん工夫されて動いている電車を乗り継いで会場に駆けつけて下さいました。本当に有難いことです。

物流の寸断も解消。レリックさんの展示物もしっかり届きました。ユニットメインテナンスのbofore/afterがしっかり分かる現物サンプルや資料もバッチリそろって来場の皆さんとの活発なコミュニケーションが繰り広げられていました。
デモも予定通り。いつもの”はじめての真空管アンプ”のシングル編,プッシュプル編,送信管編を経てエレキット
TU-8200Rsvと
TU-8800SVの試聴タイム。

8200に対して8800が上位機種と位置付けられている所以を音で確認頂いたり、標準バージョンに対してSV仕様(グレードアップモデル)の優位性を自分の耳で体験頂く機会ができて良かったです。

九州から駆けつけてくれたエレキットドクターMさんの設計秘話や解説も聞けて特別感のあるデモになりました。

エレキットモデルがJBL4344をしっかり鳴らすポテンシャルを秘めていることが分かって会場の皆さんも大満足だったのではないでしょうか。
そしてスペシャルイベントタイム。私どもでは三回目の四家卯大さんの生演奏です。

新譜「
たいようの谷」(英語にすると…?)誕生の経緯をご披露しているところで客席にいらっしゃった松武秀樹さんにも登場頂きました。松武さんは日本のミュージックシーンに欠かせないレジェンド。”四人目のYMO”とも言われる方でYMOのレコーディングやワールドツアーでマニュピュレーターとして参画された方。四家さんのお知り合いと存じ上げず、今日お会いできると思っていなかったので私自身とても興奮しました。

卯大さんはバッハ無伴奏のなかでも難曲と言われる5番を演奏。極めてデッドな会場でしか聴けないチェロのリアルなサウンドを聴かせてくれました。響きの良いホールや教会で録られ、マスタリング時に様々な化粧を施されてリリースされる多くの音源と違い「たいようの谷」は現場の緊張感や卯大さんと聴衆の距離感の近さを会場のノイズ含めてそのまま収録しています。今日のミニコンサートもその延長線にあるパフォーマンスでありました。
演奏後のCD物販&サイン会では持ってこられたCDが即完売してしまうほどの人気。
amazon等ECサイトでも購入頂けますのでご興味ある方はぜひ!
そして今日のメインイベントともいえる”炭山アキラの真空管アンプチューニング大全”。一番最後のコマであるにも関わらず満場のお客さまに囲まれ、すごい熱気で笑い声に包まれた楽しいイベントになりました。改めて炭山人気の高さを知った想いです。

客席にはオーディオ評論家、ライターさん、スタジオ関係者、メーカー/輸入元などの関係者がズラッといらっしゃるなかでいつもの炭山節炸裂。まあ話が面白い!そしてオーディオアクセサリーに精通されているだけあって何をどうすればどう変わるか分かっていらっしゃる。電源ケーブル,インターコネクトケーブル,スピーカーケーブル,ヘッドシェル等それぞれの効果と魅力が誰の耳にも明らかだったと感じました。

今回の試聴ソースに関しては嬉しいパプ二ングがありました。まったく予定していなかったのですがフェア前日、搬入作業後の深夜に井筒香奈江さんが11月下旬にリリースする新譜「ダイレクトカッティング at キング関口台スタジオ」(アナログ)のプリプロダクション(確認用192kHz/32bit音源)がデータで届いたのです。

ジャケット写真。聴いてみると非常に鮮度高くダイレクトカッティングならではの空気感モバッチリなので、これをリファレンスとして各種アクセサリーの評価に使用させて頂くことに。正真正銘のこけら落としで聴けた方は実にラッキーだったと思います。

試聴機種はTL3 3.0→SV-192PRO→SV-300LB→SV-8800SE→JBL4344に固定。炭山さんに”この機種構成で違い出ますか?”と確認したところ”大丈夫!どんな機種でも分かりますから!”という納得のレスポンスが返ってきました。

それぞれのカテゴリーで二種類のアクセサリーを試聴頂いた後に、会場の皆さんに目を閉じて頂いてどちらが良かったかを挙手で判定して頂いたのですが、2対8あるいは1対9くらいの圧倒的大差で皆さんの評価が出る結果となり、このような会場でも明らかな差異が誰にでも分かるんだ…というのは私にとっても大きな発見でした。それだけ炭山さんのセレクションが的を得ていたとも言えるでしょう。

今回1時間半時間をとって炭山さんにデモ頂いた訳ですが、全然時間が足らなかったので来年もアクセサリー体験(続編)をやるかMUSIC BIRD収録で再びご登場願うか、いずれにしても更に突っ込んだトライをしたくなる、そんな炭山タイムでした。
明日は通常デモのほか
新製品発表会(10/14 14:15~ ,SV-EQ1616D フォノイコライザー)
https://tubeaudio.exblog.jp/29674809/
イベント(10/14 15:30~ ,JBL4344で聴くお宝テストプレス盤(ロック編)
https://tubeaudio.exblog.jp/29558843/が控えています。いずれもプレミア感満載で恐らく多くの方がお越しになられると思います。明日も今日同様、全開モードで駆け抜けたいと思っています。
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