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GAMA ROCK 2019

この週末は宮城県塩竃市。
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フェスの直前にオファをいただき塩竃入りが決まったのですが、仰せつかった内容は出音の根幹にかかわるもの。いままでホールライブでは何度も経験があったとはいえ野外フェスでは初めての内容でした。
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具体的には48chのミキサーから2chにミックスされた信号を写真左のSV-192A/D(プリアンプ)に送り、SV-192A/Dの出力をステージサイドのパワーアンプに送る(いずれもバランス伝送)というもの。従来はコンプ/リミッターのようにアウトボード的(味付け的)に当社の真空管D/AやA/Dを使うことは何度もありましたが、今期はアナログIN, アナログOUTで且つ「本線系」にガッチリ真空管機器をインサートすることでフェス全体を真空管サウンドに染め上げようというテーマです。

そしてもう一つ、トータル約12時間のライブ音源をSV-192A/Dの機能を活用してPCにライブを完全同録することも私のミッションでした。
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今やある程度のスタジオには何らかの真空管機器が入っている時代ですが、PAそれも野外で真空管機器を本線系に使うことは殆んど聞いたことがありません。真空管機器を使ったことのないオペレーターさんもその音の違いに最初はかなり戸惑っていらっしゃるようでした。

具体的に幾つか申し上げると「無音時にフェーダーを上げただけで場の音が変わる」…これはよく伺う話でミキサーに何も信号が入っていない状態でもマスターを上げた時の空気感が変わる現象です。

次に「フェーダーがどこまでも上がってしまう(気がする)」というお話も最初に触った方がよく仰ること。半導体あるいはデジタルのシステムの場合、あるゲイン(音量)で飽和感(ピーク感)というものが現れますから”この辺りだな”というフェーダーのレベル設定が感覚的に出来る訳ですが、真空管機器を本線系に挿入することでダイナミックレンジが格段に大きくなり、ピーク感が分かり難くなるので、かなりフェーダーを上げても頭をぶつける感じがなくなって気がつくとマスターがかなり上がっていた…ということがあるのです。

そして「音が綺麗になって今までと根本的に違う音のバランスになる」こと。今までの経験でいえばSV-192A/Dをインサートすることによって80Hzから120Hzあたりの厚みが増し重心が下がることで音楽のグルーブ自体が低音主体に動くことに加え通常は聴こえない超高域の”シュワーン”という空気感が現れて場の音場が通常の現場と大きく変わるのでオペレーターさんが最初戸惑ったのも無理からぬ話です。あとヴォーカル(人の声)の通りが格段に向上すること。実はこれが最大のメリットかもしれません。
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GAMA ROCKの音への拘りはこれだけに留まりません。主となる電源ケーブル,ラインケーブル,ステージ上のマイクケーブルはオヤイデを使用。ミキサー周りも仮想アースを使いSNの向上に努めていました。東京からも多くの関係者が詰めかけオーディオ関係の取材も入って通常の野外フェスとは一味も二味も違う雰囲気。
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幸い雨も降らず、とても良い雰囲気のGAMA ROCK。多くの方がリピーターと言うのも頷ける話です。震災復興のために2012年に始まったフェスで、その経緯はこちらをご覧ください。その一方で千葉の豪雨への募金活動が行われるなど、お互い支え合うことの大切さを教えてくれたイベントでもありました。
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私にとっても初の経験でしたが手弁当で伺って現地の皆さんと触れ合うことが出来、たくさんの元気を頂いた気がします。お世話になった皆さん、どうも有難うございました。



by audiokaleidoscope | 2019-09-21 23:59 | オーディオ

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