お宝オリジナル盤/テストプレス盤 一本勝負(ロック編)
2019年 08月 23日

今回の収録は先日ショールームで聴いたレコードの音に驚愕しただけでなく、この音を私だけの体験に留めるは勿体ない…是非オンエアで多くの方と共有すべきという気持ちになったから。興味を持たれた方は下のリンクから先日の私の感動を追体験して下さい。
そんな訳で今回は無理を言って音源の所有者であるTさんご本人にスペシャルゲストとして登場頂きました。

前半(11/1オンエア)の1時間はオリジナル盤特集。いわずと知れたレコードの”初版”です。スタンパーの世代が最も若い(=最もマスターテープに近い)音を楽しめる盤ということもあって、モノによっては通常盤の何十倍~何百倍という値段がつくものもある貴重なものばかり。聴かせて頂いたのは
1.Deep Purple「Speed King」
3.King Crimson「Epitaph」
4.Jeff Beck「Led Boots」
5.Pink Floyd「Speak To Me」
の5曲。再発盤とは次元を異にする音を是非オンエアで追体験頂きたいと思いますが、Tさんによればオリジナルの音はメリハリはあるがドンシャリでない”音の深み”にこそ本質的魅力があるとのこと。私はそのキレの良さと鮮度が大変印象に残りました。
更に凄かったのは後半(11/15オンエア)の2本目。今まで5年半に亘りMUSIC BIRDで様々なテーマで番組を創ってきましたが、三本の指に入る神回になったのではないかと感じています。2本目はなんとテストプレス盤特集です。
繰り返しになりますがテストプレス盤とは、マスターテープを元にカッティングした音質がアーティストの意向に副った音になっているかを確認する為のもので、いわばオリジナル盤よりも更にマスターに近い世代の音源。当然ながら音質的にも最高鮮度で枚数も精々数枚しか存在しません。
更に言えば本来世の中に出るものでない…そういうモノが恐ろしい値段で市場で流通しているという噂は知ってはいましたが、そのなかでも特に希少価値が高く人気のある盤が今回一堂に会したということになります。今回聴かせて頂いた音源はマニアならずともヨダレものであることは間違いありません。

1.Steely Dan「Aja」





今まで数えきれないほど聴いてきたこの名曲ですが、今まで聴いてきた音とは全く違う。元々音の良い盤として知られてきたAjaですがテストプレスの音は量産盤で僅かに感じたコンプレスされた感じが全くなく、実に伸びやかで弾力性に富んでいます。そしてVan Halenのギターのディストーションの鮮度感の凄いこと!嘗てのギターキッズならずとも一度は聴くべき音です。レコードにこんな音が詰まっているとは!…きっとオンエアを聴かれる多くの方が驚かれることでしょう。
ここで告知です。前にも少し書きましたが10/13(日),14(祝)の2日間行われる「第25回 真空管オーディオフェア」当社ブースにおいて今回のオンエア内容に即したテストプレスの試聴デモを行います。
10月14日(祝) 15:45~17:00 「JBL4344で聴く お宝テストプレス盤(ロック編)」