トヨタ産業技術記念館。ここは”
近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を通して、日本の産業技術史について次代を担う人たちへ系統的に紹介するための施設”(
ホームページから引用)と紹介されています。
私にとってこの場所は技術革新や合理化と引き換えに忘れられがちな”人の情熱”や”こだわり”を思い出させてくれるところ。最近のモノづくりは基本的にすべて引き算(=何かを減らす)的発想が根底にある訳ですが、モノづくりの根源に無くてはならない”夢”を持ち続けることの大切さを教えてくれる拠りどころでもあります。
トヨタ2000GT 1967~
そんな場所で子ども達に”つくる歓び”を教えてあげたいと始めた小学生親子向けのラジオ組立教室がスタートしたのは何年前のことだったでしょうか。それから年1~2回、定期的に行ってきましたが昨年からはラジオだけでなく中高生向けの小型ヘッドフォンアンプの組立ワークショップも始まっています。今回も抽選でえらばれた30組の親子と一緒に素敵な一日を過ごすことが出来ました。
こんな時代になぜ真空管アンプなのか、なぜキットなのか…的なお話からスタート
今回の教材。市販キットをベースとしたラズパイケースに入るポケットサイズ。結構な難易度です。
まずは恒例のハンダづけの見本から。基本動作を見てもらって、自分で練習して、評価してから本番という順序です。何事も最初が肝心。
どのお子さんもすごく真剣。初めての子も慣れた子も出来上がりに差がなく、全員が完成の感動を味わえることを目的としてサポートさせて頂きました。
全員のお子さんがノーミスで完成!日ごろ聴いたこのないハイファイなサウンドにみんな目を丸くして驚いていたのが印象的でした。なにより自分で作ったものが良い音を出す…この嬉しさがいつか何かの形で彼らの人生にプラスになってくれると信じています。
※写真はすべて参加者の同意ならびにトヨタ産業技術記念館の許可のもと掲載しています。